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2018年6月22日(金)
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起業家たち(4)

2018/02/16
 食品メーカーと提携し、調味料や加工食品などの新商品を使った販売促進用のメニューを考案する。メーカーはホームページやスーパーで配るリーフレットに掲載。管理栄養士としての知識と経験を生かし「実際に使う消費者の目線をメーカーに伝え、毎日の食事作りに役立つ料理を考え出す」と事業の狙いを語る。

消費者目線をメーカーに


食に関する事業を展開する「エミッシュ」(東京)の柴田真希社長

「エミッシュ」の柴田真希社長

「エミッシュ」の柴田真希社長

 食品メーカーと提携し、調味料や加工食品などの新商品を使った販売促進用のメニューを考案する。メーカーはホームページやスーパーで配るリーフレットに掲載。管理栄養士としての知識と経験を生かし「実際に使う消費者の目線をメーカーに伝え、毎日の食事作りに役立つ料理を考え出す」と事業の狙いを語る。

 メーカーの商品企画に参加し、パッケージ用の料理にもアイデアを出す。企業の社員食堂用メニューの提案や、一般向けに料理教室を開催するなど、食に関する事業を幅広く展開している。

 「自分が毎日作っているような、生活者の身の丈にあった料理を考える」のが信条だ。2017年12月のある日、和風調味料を使って本社のキッチンで試作したのは、1人暮らしの女性を想定した野菜たっぷりの鍋だった。「メーカーの担当者は見栄えの良さを求める傾向があり、調整に気を配る」と話す。

本社のキッチンに立つ「エミッシュ」の柴田真希社長=東京都目黒区

本社のキッチンに立つ「エミッシュ」の柴田真希社長=東京都目黒区

 中学生の頃から料理が好きで、食べ物の仕事に携わろうと考えていた。短期大学で栄養学を学び、卒業後は社員食堂の運営会社に勤めた。

 その後、フリーランスとして料理教室を開催しながら、ブログで料理の情報を発信した。季節の素材を使い、クリスマスや正月、ひな祭りなどの話題に合うものを提案。食品メーカーの目に留まり、起業につながった。

 共働きが増えていることなどで、主婦らが家庭で料理にかける時間は短くなる傾向があるとされる。「毎日、1品だけでも手間を掛けて作ることで生活に違いが出る。その手伝いをしていきたい」と意気込む。

 短期大卒。会社員などを経て、12年「エミッシュ」設立。東京都出身。36歳。

自分の魅力に気付いて


学生向けの講演や社会人向けの研修に取り組む「等身大」(東京)の内藤紗弥花社長

インタビューに答える「等身大」の内藤紗弥花社長

インタビューに答える「等身大」の内藤紗弥花社長

 進路を考える学生への講演や、社会人向けのコミュニケーション能力を高める研修に取り組んでいる。「今の自分が持つ魅力に気付いてもらい、他者との関係や仕事に生かせるような機会を提供したい」と語る。

 大学卒業後にお笑い芸人になり、テレビ番組にも出演した異色の経歴を持つ。2016年6月に会社を設立。講演、研修は年間150回に上り、小学生から社会人まで約2万人に実施してきた。芸人時代からの愛称「VITA(ビータ・イタリア語で生命などの意味)」で活動している。

 高校生には年収約9000円だった芸人時代の苦労話や失敗談を中心に話す。ユーモアを交えて経験から学んだことを語り自己肯定できるきっかけをつくれるように心掛ける。対話を通じ日常の行動を拾い長所を見いだす。

 「友人の悩みを聞くことしかできない」と言う生徒には「相手は安心感を得る。聞く力はすごいこと」。講演中の自分の似顔絵を描いて、渡してくれた生徒には「落書きのつもりかもしれないけど、絵画のよう。ひとつの才能」と返した。

 企業向けは職場の人間関係、営業や接客を円滑にするための研修を提供。業種や職種に応じて、実際の仕事の場面を想定する。仕事における他者との関係づくりで大切なことは「『あなたにもう一度会いたい』『あなたと一緒に仕事がしたい』と言われる人になること」と指摘。そのために「今ある自分を最大限に生かして相手の気持ちになって考え、目の前の人を幸せにする意識を持つことが大切だ」と語る。

 教育関連の会社で講師を務めた際、笑いながらも真剣に聞いてくれる学生の姿を見て「経験を生かしたコミュニケーション術を伝えていきたい」と起業した。現在はスタッフ3人とともに働く。

 慶大卒。芸人の後、営業コンサルティング会社などを経て会社設立。神奈川県出身。32歳。

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