みやビズ

2018年4月22日(日)
Biz-女(ビジョ)ナビ

Biz-女(ビジョ)、2017年を振り返る

2017/12/27
 県内企業で働く女性のワークライフバランスやキャリア形成、起業、女子学生の就活など、さまざまな話題を取り上げてきたBiz-女(ビジョ)ナビ。2017年の最後は、この1年間の取材で特に印象的だった宮崎交通の久富美加子人事総務部副部長と、「宮崎大学ビジネスプランコンテスト」で宮崎銀行頭取賞に輝いた日髙桃子さん(農学部4年)を紹介する。

新たな一歩踏み出した1年


 県内企業で働く女性のワークライフバランスやキャリア形成、起業、女子学生の就活など、さまざまな話題を取り上げてきたBiz-女(ビジョ)ナビ。2017年の最後は、この1年間の取材で特に印象的だった宮崎交通の久富美加子人事総務部副部長と、「宮崎大学ビジネスプランコンテスト」で宮崎銀行頭取賞に輝いた日髙桃子さん(農学部4年)を紹介する。

女性目線で会社の将来に提案


宮崎交通の女性活躍推進チームで働きやすい職場づくりについて提案した久富さん。2018年は「女性活躍推進という言葉がなくなる環境づくり」を進める1年にしていくことが目標だ

宮崎交通の女性活躍推進チームで働きやすい職場づくりについて提案した久富さん。2018年は「女性活躍推進という言葉がなくなる環境づくり」を進める1年にしていくことが目標だ

 宮崎交通の女性活躍推進チームで副座長を務める久富さん。今年9月、久富さんたちは役員らを前に1年近くかけてまとめた「長く働き続けられる職場の在り方」についてプレゼンテーションを行った。

 チームは16年夏に始動。12人のメンバーが「働き続けたい職場づくり」「安全・安心できる職場づくり」「男女が気持ちよく働ける職場づくり」のテーマごとに分かれて議論してきた。今年2月からは会議を毎月1回以上開き、議論をペースアップ。久富さんは「とにかく形を残そうと力を合わせて駆け抜けた」と振り返る。

 「働き続けたい職場づくり」を考えたチームは、介護休暇や子どもの看護休暇など各制度の認知度をアンケート調査。「思った以上に知られておらず、活用もされてなかった」(久富さん)ため、8月からは女性活躍推進ニュースを月1回発行。制度の周知徹底を図った。

 「安全・安心できる職場づくり」のチームは、保険部などの窓口担当から防犯に関する課題を聞き取り調査した。その結果、女性社員が1人で金融機関の夜間金庫に売上金を預けに行っており、安全面に問題があることが判明。今後の利用については会社側が継続的に検討することになった。

 プレゼンテーションでは鋭い指摘や提案に、役員から「こんなところが課題だったのか」と高い評価を受けた。久富さんらは女性目線で会社の将来に関わる提案ができたことに大きな達成感を得たという。

 現在のメンバーは管理職が中心。来年以降は管理職以外も入れるよう規定を見直している。「女性活躍推進チームを、会社の将来について当事者意識を持つ社員の育成場にしていきたい」と久富さん。最終目標は「女性活躍推進という言葉を使わずに働ける環境づくり」。18年をその一歩とするつもりだ。

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宮崎大学ビジネスプランコンテストで入賞し、達成感や事業化の難しさなどを学んだ日髙さん。大学院進学や留学といった新たな1年は「自分らしく」がテーマだという

宮崎大学ビジネスプランコンテストで入賞し、達成感や事業化の難しさなどを学んだ日髙さん。大学院進学や留学といった新たな1年は「自分らしく」がテーマだという

 宮崎大の日髙さんは9月、大学生の起業意識を醸成しようと同大学と宮崎銀行が共催した「宮崎大学ビジネスプランコンテスト」に初めて挑戦した。自身が研究をしている高機能の県産食材を使った化粧品開発と、農業体験を組み合わせた旅行商品づくりを提案し、参加10組中2位となる宮崎銀行頭取賞を獲得。「将来の選択肢の幅が広がる経験ができた」と喜んだ。

 就職や起業に興味がなかった日髙さん。しかし「学生時代しかできないことにチャレンジしよう」と、コンテストの概要が明らかになった5月から準備を始めた。「観光資源を新たにつくるのではなく、あるものを生かして誘客しよう」と、本県産食材や豊かな資源を生かせるような事業展開を考えた。夏場は大学院の入試対策と時期が重なり多忙だったが、ターゲットとなる女性へ聞き取り調査などを行い、プランを練り上げた。

 コンテストの後、審査員からは旅行商品より化粧品開発のほうが事業化に近いとアドバイスを受けた。「やりたいことと収益を生むことの間には隔たりがある。経営の難しさを学んだ」。起業を考える多くの学生から刺激を受け、就職だけが卒業後の進路でないことも実感した。

 18年は大学院に進学し、秋からは米国留学の予定。「自分らしく挑戦し続ける1年」と話す。今回提案したプランを将来事業化するためのヒントを得ようと、留学先で農業法人や旅行会社でのインターンシップを検討している。「新しい土地でいろんなことに興味を持ちながら刺激を受けたい」と胸を膨らませている。
(西村公美)

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