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女性の創業支援

2017/04/21

創業支援が活発化 女性の挑戦一丸でサポート


県よろず支援拠点のサテライトオフィスで毎月開かれている「よろず女子会」。毎回定員いっぱいの応募があり、創業意欲の高まりを感じさせるという

県よろず支援拠点のサテライトオフィスで毎月開かれている「よろず女子会」。毎回定員いっぱいの応募があり、創業意欲の高まりを感じさせるという

 全国トップクラスの創業率を誇る本県で、女性の創業支援が活発化している。創業間もない経営者を対象とした交流会開催や、低金利の融資制度などできめ細かに支援。趣味や身につけた技術を生かしたいと奮闘する女性の挑戦を後押ししている。

■和気あいあいと情報交換


 3月下旬、宮崎市中心部のビル内。中小企業や小規模事業所の経営を支援する相談窓口「県よろず支援拠点」のサテライトオフィスでは、創業間もない経営者や創業予定の女性16人が「よろず女子会」を開いていた。

 女性創業者のために、学びやマッチングの場を提供しようと、同拠点でコーディネーターを務める柳本明子さんと長友悦子さんが主体となって企画・運営。2月から月1回のペースで開いている。

 参加者の業種は飲食店やエステティックサロン、薬局などさまざま。はじめに参加者は事業内容や創業に至った経緯などをプレゼンテーションする。持ち時間は1人3分だが、熱い思いを身ぶりを交えて説明するうちに時間を上回ってしまうケースも多い。

 言葉に詰まった場合は、柳本さんが助け舟を出すこともあるが「融資を受ける時に自分の言葉で事業内容を説明できるよう、この場を使って自身の考えを整理してほしい」と呼び掛ける。

 プレゼンの後は名刺を交換。互いの事業展開について質問し合う。最初は緊張気味だった参加者も、最後には打ち解けて2時間の女子会はあっという間に終了した。

 女子会では事業計画の策定支援や会員制交流サイト(SNS)の活用術など、個別相談も受け付ける。県産業振興機構などとも連携しているため、参加者と支援機関の仲介も重要な役割の一つ。今のところビジネスマッチングにつながる展開は見られないが、福岡県よろず女子会などとの連携も模索する。

 柳本さんは「『他の人も悪戦苦闘しながら頑張っているんだ』と思えるようになり、事業継続に必要なモチベーションの向上につながる」と意義を説く。

■「趣味の延長線上」での事業化に警鐘


 「女性活躍推進」を重点施策としている宮崎銀行は、宮銀ベンチャーキャピタルと共同で起業意欲のある女性に創業資金を提供する「女性起業家支援ファンド」(総額5億円)」を1日に設立した。1件当たりの上限を原則1000万円として、創業に必要な運転資金を株式引き受けの形で投資する。女性行員でつくる営業推進チーム「フェニックスブルー」や各営業店などと連携しながら、女性起業家のニーズを掘り起こしていくという。

 女性活躍の機運が高まる以前から、女性創業者向けの融資制度を設けている日本政策金融公庫。2015年には創業する女性を対象に最大0.5パーセントの金利優遇を受けられる特別貸付制度がスタートした。

16年度の日本公庫宮崎、延岡支店で女性向けの融資実績は58件と過去3カ年で最多。宮崎支店の松井斎支店長は「相談に訪れたり、創業セミナーに参加したりする女性は確実に増えており、皆熱心に質問している」と実感している。

 全国的な傾向と同じで、1件当たりの平均融資額は300万円未満と男性創業者の半分以下となっている。飲食やエステティックサロンなど趣味を生かした創業が多く、松井支店長は「趣味の延長線上という安易な気持ちで始めるのは危険」と警鐘を鳴らす。

 事業計画の策定や売り上げ予測、市場ニーズの冷静な分析などやるべきことは多い。「事業を展開していくには、稼げるビジネスモデルの構築が前提。商工会議所など各種支援機関が行っている創業スクールなどをしっかり活用してほしい」と話す。(西村公美)

※次回のよろず女子会は27日午後2時から、宮崎市橘通東4丁目のTOKIWA30ビル内の県よろず支援拠点・宮崎サテライト内で開催。

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