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2018年8月16日(木)
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世代別、賢いお金の運用法

2016/12/16

ライフステージに合った投資を

 2016年も最後の月となり、クリスマスプレゼントやお歳暮、帰省費用など何かと物入りの時期を迎えた。そうなると考えるのがお金のこと。2月に導入されたマイナス金利政策の影響で、預金金利は従来よりも低水準に。いざという時の備えとして金融機関に預けるのもいいけれど、新しい年は賢い資産運用に挑戦してはどうだろう。ファイナンシャルプランナーの二宮清子さんに、世代ごとにお勧めの運用法を教えてもらった。

「知識を身につけ、生活に支障のない範囲で投資を楽しんで」と話すファイナンシャルプランナーの二宮清子さん

 最近は資産運用セミナーに30~40代を中心とした女性の参加が目立っているという。「貯蓄があって資産運用に興味はあるが、どこから手をつければいいのか分からないという人がほとんど」

 20~30代は、家族やローンを組んで購入した家など「守るべきものをまだ持っていない世代」。目先の利益にとらわれない柔軟な思考も若い世代ならではという。「長い人生の序盤にいる彼女たちは比較的身軽でリスクを取りやすい。勉強しながら株や投資信託などを積極的にやってみて」とアドバイスする。

 まず勧めるのが、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)など代表的な指標に連動する「インデックス型投信」。値動きは日々報道されているため、気軽に始められる。少額投資非課税制度(NISA)や確定拠出年金も手堅い。意外な選択肢が、従業員が自社株を定期的に購入する「持株会」の活用。一般投資家より配当金が高めに設定されていることからお得で、「会社の業績に敏感になり、頑張ろうという気持ちも生まれる」。

 30代後半から40代には積立型の投資信託やNISAなど、少しずつ投資していくスタイルが合っている。生活者目線が敏感な子育て世代は、日用品や食品などの購入で日々身近に感じている企業や、充実した株主優待制度を設けている企業を投資先に選ぶのもよい。金券や割引券などがもらえる株主優待に関しては「宮崎に実店舗がないからと諦めてはもったいない。今はネットショップでも使えるのでチェックしてみて」。

 子育てが一段落した世代はどうか。50代までは積立型投信などでコツコツと蓄え、定年後の60代からは“減らさない投資”を心掛け、国債などの債券の購入がベスト。「年金以外の収入があると安心できるし、お金を運用しているという意識が気持ちを若返らせてくれる」との効果もある。

 すべての世代に共通するポイントは、生活に支障のない額で始めること。緊急時の予備資金として独身は月収3カ月分、世帯持ちは半年分が必要。「この資金に手をつけない範囲でやらないと楽しくないし、続かない」。また自分だけ得すればいいと考えるのではなく、「投資したお金が、企業が社会に求められる商品を生み出す元手になっているという『三方良し』の考えで運用することも大事」と語る。

 16年は英国のEU離脱や米大統領選など、株式市場が大きく動く要素が多かった。「17年には米英の外交や金融政策の方向性が見えてくるだろう。アンテナを張って自身の投資を考える材料にしてほしい」。リスクを最小化できるよう、国内外の経済情勢や金融環境について学ぶ姿勢を持つよう心掛けたい。
(西村公美)

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