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2020年2月25日(火)
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【CM編】万代ホーム(都城市)

2013/07/23

幸せ運ぶ黄色いゾウ


 「黄色いゾウさん、どうして~♪、どうして黄色いの?」の歌でおなじみ、住宅建築を扱う「万代ホーム」(都城市、前田隆治社長)のCM。四半世紀にわたり流れていて、一度見聞きしたら口ずさんでしまうフレーズと、ゾウのかわいい映像はインパクトがありお茶の間にも浸透している。

「バナナをたくさん食べたら黄色くなっちゃうの♪」という歌に合わせて流れるCMの1シーン

「バナナをたくさん食べたら黄色くなっちゃうの♪」という歌に合わせて流れるCMの1シーン

 1983(昭和58)年、創業時は不動産仲介業としてスタートした。当時29歳だった前田社長は、若い自分がこれから事業を始めて社員を引っ張っていく立場になり、会社をどのようにして世間にアピールしていくかを考えた。会社や自分を売り込むためにまず始めたのがチラシに自身の顔写真を入れアピールすること。当時は静止画像だったというテレビコマーシャルにも力を入れていて、会社の存在をPRした。

 社名のロゴはソフトな感じを出すために丸みを帯びたデザインに仕上げた。その時に会社のキャラクターを作ろうと思い立ち、広告会社に製作を依頼したという。

 黄色く、ふっくらとしたかわいいゾウがどうして生まれたのか―。「ゾウは哺乳動物の中でも大きく、インドでは神様の象徴といわれている。幸せのイメージカラーでもある黄色を取り入れてキャラクター化した」と前田社長。「お客さまに黄色いゾウをアピールし、万代ホームで家を建てると幸せになります。社名の万代は縁起もいいし、万代まで幸せになりますよと呼び掛けた」と当時を振り返る。

 キャラクター化して以降、チラシもゾウのイラストに切り替えて、ゾウの描かれた看板を道沿いや民家のブロック塀に立てて回った。名前も一般に公募して、「だいちゃん」に決定。CMは広告会社に依頼、黄色いゾウを前面に出してCMソングを制作。その時に要望したのが「自社の名前を出さない」「親しみのある音楽にする」「幼児から大人まで幅広い世代が楽しめる内容にする」ということだった。

万代ホームCMの1シーン。だいちゃんファミリーの笑顔に心が和む

万代ホームCMの1シーン。だいちゃんファミリーの笑顔に心が和む

 放映回数を増やしていったことで徐々にCMが浸透し、視聴者がフレーズを口ずさむ場面も見られるようになってきた。十数年ほど前には市内の保育園や幼稚園、小学校にもCMソングのCDを配布し、「お遊戯コンテスト」を公募すると、このCMソングでダンスを踊り、保育園や運動会で採用され、当時たくさんのビデオテープが届いたという。

 結婚式の幼児の新郎新婦への花束贈呈でこの音楽を流す社員もいる。同社の就職面接でも「どうして当社を受けたのか」との問いに、「私はこのCMを見て育ってきた」「地域に浸透しているCMで、身近に感じた」という声が返ってきて、CMが与える影響力にあらためて気付かされたという。「会社のCMキャラクターという枠を超えて、宮崎のキャラクターとして育てていきたい」と前田社長は語る。

 住宅は購入後のアフターフォローが欠かせない。顧客との深い信頼関係でサポートを広げてきた同社。これからもおおらかで優しく、みんなを幸せにする「黄色いゾウさん」とともに歩み続けてほしい。

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[キーパーソン]
万代ホーム社長 前田隆治さん(2012年3月12日)

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