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2020年2月25日(火)
わが社のスタイル

【キャラクター編】常盤産業(宮崎市)

2013/04/16

着実に一歩一歩


 着実に一歩一歩前へ-。「常盤産業」(宮崎市、小田原義征社長)のカメのキャラクターにはそんな社の精神が込められている。くりくりとした大きな瞳がチャームポイントのカメは同社の看板やフラッグに登場。愛らしい表情、キュートな笑顔が街中でも浸透している。

宮崎市内に設置されているカメのキャラクターの看板。愛らしい表情に思わず頬がゆるむ

宮崎市内に設置されているカメのキャラクターの看板。愛らしい表情に思わず頬がゆるむ

 1971(昭和46)年に創業し、不動産総合プランナーとして地域に根付いて業界をけん引してきた同社。カメのキャラクターが誕生したのは10周年を迎える頃で、「会社のイメージとして何か定着させたい」という小田原社長の考えが発端になった。

 子どもの頃から好きだったカメをキャラクターのモチーフにする事を着想。「カメはゆっくり、のんびりとしているイメージがあるが、地に足を着けて、着実に歩んでいく。そんな姿と、わが社の『一歩一歩前進する』という経営理念が重なった」(小田原社長)という。さらに「現実を見つめ、誠実に奉仕し、確実に前進していく」との信念を込めた、緑色で円形の社章のイメージに近づけたいという考えにも一致した。

 当時、イラストを担当したのは中学生だった長女の水井英子さん。小田原社長が旅したフィリピンで購入したカメの置物などを参考にして、親しみやすさと経営理念を表現し、末永く愛されるキャラクターに仕上げるのには時間を費やしたという。現在、宮崎市で点描画家として活躍している英子さんは「温厚な性格だが努力家で、何事にも着実に一歩一歩進むタイプの父をイメージして完成させた」と当時を振り返る。

 同社が取り扱う土地や建物などを案内する看板に数多く描かれているカメのキャラクター。その数は現在、宮崎市内で約500カ所にのぼる。社用車にもカメのステッカーを貼っており、近所の小学校の子どもたちをはじめ、顧客とのコミュニケーションにも一役買うなど、「着実に広まってきていると肌で感じる」と小田原社長は話す。

イラストの参考になったカメの置物を持つ小田原社長。気さくな雰囲気もどこか似ている

イラストの参考になったカメの置物を持つ小田原社長。気さくな雰囲気もどこか似ている

 このほか、同社のインターネットやパソコンのマウスパッド、クリアファイルなどにもカメが登場。今後はTシャツかジャンパーを作ることをひそかに計画しているそう。

 旅好きな小田原社長。今までに世界約50カ国を100回以上、旅行してきた。その旅先で集めた世界各国のカメコレクション約200点が社長室や自宅に所狭しと並ぶ。

 「フィリピンやトルコ、メキシコなど海外を旅して、気付くとカメの置物が目に留まってつい購入してしまう。表情もひとつひとつ異なる。自宅にもあるが、家族には『置き場所がない』と言われる」と笑う。

 地価の低迷など厳しい状況が続く不動産業界だが、「下ばかり向いていても何も始まらない。前を向いてお客さまのニーズに応えることで信頼関係が築ける」と力強い小田原社長。カメにも通じる、穏やかな中にも芯があるキャラクターが長年、人に愛されてきた魅力なのかもしれない。


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