みやビズ

2018年5月22日(火)
就活情報局 教えて先輩

百貨店に就職したい

2017/08/22

質問者:宮崎公立大学人文学部3年女子(21)

 小売業界への就職を目指しており、特に百貨店の買い付け、販売業務に関心があります。やりがいや百貨店ならではの仕事について教えてください。

回答者:宮崎山形屋(宮崎市)/営業部第1課第1係セールスマネジャー/
鈴木慎一さん(33)


ニーズつかみ売り場展開


売り場でハンカチを整理する宮崎山形屋の鈴木慎一さん。現場でニーズを拾い上げることを大事にしている

売り場でハンカチを整理する宮崎山形屋の鈴木慎一さん。現場でニーズを拾い上げることを大事にしている

 私は元来、人と話すことが好きで接客業に就こうと考えていました。大学時代は東京で過ごしましたが、生まれ育った古里で働きたくて地元で歴史のある百貨店「宮崎山形屋」(宮崎市)に就職しました。

 本年度で入社11年目。婦人用靴の販売から始まり、婦人服や帽子、ハンカチなどの服飾雑貨を主に担当してきました。社員は販売の現場を1年間経験すると、その後はパートさんなどを指導する立場のリーダー、アシスタントセールスマネジャーなどにステップアップしていきます。セールスマネジャーは売り場従業員の労務管理や、販売イベントの企画に携わっています。

 現場を担う販売職は、お客さまとよく会話してニーズをつかむことが重要です。ニーズが販売側の予想と異なることもあるので、丁寧な意思疎通を心掛け、満足してもらえるよう努めています。

 私は2013年から鹿児島市の山形屋に3年半出向し、その間、仕入れを担当するバイヤー業務に携わりました。宮崎山形屋には常駐のバイヤーが食品部門以外はいないので、貴重な経験でした。

 そこで先輩から教えられたのは「バイヤーはとにかく黒子に徹すること」。自分のセンスを過信せず、あくまでお客さま本位で買い付ける。自己満足で売れないものを仕入れても、誰のためにもなりません。

 百貨店の仕事でやりがいを感じられるのは、お客さまから感謝の言葉をもらった時や喜んでいただけた時です。自分の考えた企画を「すごい」「楽しい」と言ってもらえると、「もっと面白いことに挑戦しよう」とモチベーションが上がります。

 逆につらいのは売り上げが振るわなかった時。ただ、なぜ数字が出なかったのかを考え、失敗した分をどう取り戻すか戦略を練るのは面白い作業でもあります。

 個人的に、売り上げは売り場スタッフと管理する人間がどれだけ思いを共有できているかに左右されると思います。それぞれがたくさん仕事を抱える中、いかに効率を上げ、目標への温度差を縮められるかが重要ではないでしょうか。

 私はファッションの勉強を専門的にしていなかったので、入社してすぐは知識を身に付けるのが大変でした。女性ファッション誌を読み込み、ブランド名の書き出しから始め、アパレル企業を調べるなど業界研究を行いました。本当に奥が深い世界で、今でも勉強の日々が続いています。

 この業界で働く人に求められるのは、真っすぐな人間性です。「人の喜ぶ姿が見たい」「いい店舗をつくりたい」という気持ちと、謙虚な姿勢があれば、入社してからも成長し続けられるでしょう。

 質問者さんはすでに目標があるようなので、時間が許す限りアパレルや飲食などいろんな店に足を運んでおくことをお勧めします。大型店でも路面店でも店づくりや品ぞろえに関していろいろなアイデアが詰まっており、若い感性で吸収したことは後の財産になるはずです。

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