みやビズ

2018年5月21日(月)
就活情報局 教えて先輩

宮崎の食材で食品開発したい

2017/03/28

質問者:宮崎大農学部3年男子(21) 食べるのが大好きで、宮崎の食材を生かした食品開発ができたらいいなと思っています。県内の食品メーカーの特徴を教えてください。

質問者:宮崎大農学部3年男子(21)

 食べるのが大好きで、宮崎の食材を生かした食品開発ができたらいいなと思っています。県内の食品メーカーの特徴を教えてください。

回答者:みやざきフードビジネス相談ステーション/コーディネーター/高峰由美さん


やりたいことと開発工程を重ねて


「自分のやりたいこと、伸ばしたいことと商品開発のどの部分が重なるかを見極め、適した就職先を選んで」と話す高峰由美さん

「自分のやりたいこと、伸ばしたいことと商品開発のどの部分が重なるかを見極め、適した就職先を選んで」と話す高峰由美さん

 本県は農業と食の裾野産業が多く、食品開発も大小さまざまなメーカーが手掛けているので、「メーカーの特徴を」という質問に対する答えは難しいですね。作っている商品は多岐にわたり、ターゲットも一般消費者向けから業務用、介護用などいろいろです。

 一口に商品開発と言っても、実にさまざまな人たちが携わります。企画や市場調査などプロジェクト全体の統括、味やレシピの考案、衛生管理、デザインやキャッチコピーの決定、販路開拓…。これら全てを食品メーカーで完結しているわけではありません。将来、食品開発に従事したいという学生さんは多いと思いますが、大切なのは自分が今後生きていく上で「何をやりたいのか」という軸をしっかり持つこと。やりたいこと、伸ばしたいことと食品開発のどの部分が重なるのかを見極め、それに適した就職先を選ぶことが大事です。また、飲食業が食品製造に進出するケースも増えるなど、食品メーカー以外にも目を向けるとよいでしょう。

 本県は食の素材に恵まれ、公的支援や研究機関なども整っており、大きなメーカーでなくともヒット商品を生み出せる環境にあります。そのお手伝いをフードビジネス相談ステーションでは行っています。私たちコーディネーターの仕事は、商品のコンセプトや付加価値づくり、技術的な課題の抽出・解決といった具合に幅広く、作り手と一緒に時間をかけ、一つ一つクリアしていきます。個人的には、作り手のやりたいことを引き出して商品化することにポイントを置いています。社長さんの思い、その人らしさというエッセンスも大事にしています。とても面白く、やりがいを感じています。

 本県のフードビジネスは非常に高いポテンシャル、多くの可能性を秘めていると思います。私も関係している、本県と台湾のフードビジネス関係者の交流では、台湾の人たちは宮崎のことを「農と食のクリエーティブシティー」と呼んでいます。彼らを県食品開発センターやフード・オープンラボに連れて行くと、「未来都市にいるようだ」などとすごく驚きます。「なぜこんな完璧なシステムがあるのに、台湾政府は学ばないのか」と、台湾の大手メディアに本県のことを寄稿している若者もいるほどです。

 彼らは「農と食に関する行政システムが素晴らしい」「世界農業遺産が素晴らしい」「オーガニックタウンが素晴らしい」「農や食と結びつけた福祉が素晴らしい」と賛辞を惜しみません。宮崎をお手本にしたいのです。「農と食のクリエーティブシティー」。このキーワードはアジアに向かって、胸を張って発信していいと思います。本県は農と食を中核に据え、新しい価値を創造するような都市であるべきです。今回質問を寄せた学生さんにも、この宮崎で自分がどんなクリエーティブなことを起こしていけるのかを考え、社会で活躍してほしいですね。

 学生時代にはいろんな所に行き、いろんな人と話してほしいと思います。それから、自分に理解できないことを否定しないでください。多様性を認めるのは大切なことです。また、英語は勉強した方がいいですね。英語圏だけでなく、アジアの人たちも通じます。この先、何かやりたいことに出合ったときに、英語を「できない理由」にしてほしくないんです。海外の価値観に触れ、視野や仕事の幅を広げるためにも英語は大事です。

アクセスランキング

ピックアップ