みやビズ

2019年11月23日(土)
食・農 共感(県内農協シリーズ)

JA串間市大束 【農業こぼれ話】

2012/07/14
■先駆的な「たまたま」
1979年にハウスキンカンが試験的に作られた武田さん方のビニールハウスは今も残っている

1979年にハウスキンカンが試験的に作られた武田さん方のビニールハウスは今も残っている


 本県を代表するブランドとなった完熟きんかん「たまたま」を育むハウス栽培を最初に始めたのが、串間市大平、中原地区の農家たちだ。その一人、武田秋さん(80)方には功績を伝える石碑が立つ。

 1979(昭和54)年、武田さんは甘藷(かんしょ)用の2アールのビニールハウス1棟で試験的に栽培を始めた。露地ものと比べ1カ月早い11月に出荷でき、冬場の霜害にかかることなく完熟させることが可能と分かった。「甘さが全然違った。食感もよく、いけると思った」と武田さん。甘みが増すのは、秋口の雨に打たれることがないためだという。

 翌年、地区の3戸で本格的な生産を開始し初出荷。武田さんは当時を振り返り「大阪や名古屋の市場関係者の誰もが甘さに驚いていた」と目を細める。ハウス栽培は瞬く間に市内外に広がっていった。JA串間市大束の清水豊文専務理事は「生産者や指導員の先駆的な取り組みが今につながっている」と胸を張る。

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