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2019年6月27日(木)
オンリーワン@WEB

うなぎの骨100%微粉末「救骨さん」 山口の救骨さん(宮崎市)

2015/07/08
うなぎの骨100%微粉末「救骨さん」。微粉末、カプセル、顆粒スティックの3タイプがある

本県フードビジネスの先駆け


うなぎの骨100%微粉末「救骨さん」。微粉末、カプセル、顆粒スティックの3タイプがある

うなぎの骨100%微粉末「救骨さん」。微粉末、カプセル、顆粒スティックの3タイプがある

 「〽元気の源 救骨さん」「骨は体の大黒柱」といった歌やフレーズが県民になじみ深い。山口の救骨さん(宮崎市、上山高貴子社長)が製造・販売するうなぎの骨100%微粉末「救骨さん」は発売から18年目を迎え、いまや47都道府県すべてに愛用者を持つヒット商品となった。本県が経済成長の柱として力を入れるフードビジネスの先駆けであり、成功したモデルケースとして注目される。

骨の微粉末化に成功


 救骨さんは、初代社長の故山口水春さん(2002年没、享年83歳)が発案、商品化した。長年、うなぎ屋「うなぎのやまぐち」(宮崎市島之内)を営む中で、長時間の立ち仕事による疲れから肘や膝の調子が悪くなり、一時は階段の上り下りも苦労していたという。以前からウナギの栄養価に着目していた水春さんは、ウナギの骨をすり鉢で砕いて粉にし、毎日飲むようにした。すると少しずつ体調が良くなっていくことを実感。「多くの人の健康にも役立てたい」と考え、商品化へ立ち上がった。

 当初はふりかけにすることも考えたが「これからは健康食品の時代がくる」と微粉末化に挑んだ。いまから28年ほど前、まだサプリメントという言葉も、6次産業化という概念も一般的ではなかった時代で、先進的な取り組み故の苦労も多かった。加盟していた県工業会に協力を仰ぎ、本業の合間を縫って開発に取り組み、10年の歳月を経てようやく飲みやすい微粉末化に成功した。

 製法特許を取って販売を始めたとき、水春さん77歳。同社の上山誠専務は「年齢を感じさせない、先見の明、決断力、実行力を兼ね備えた人だった。自身を『事業家ではなく起業家』と評していた」と懐かしむ。

3タイプを用意


救骨さん製造の様子。衛生管理も徹底している

救骨さん製造の様子。衛生管理も徹底している

 PR方法もユニークだ。発売当初、代理店システムも検討したが、代理店が売ることを優先してしまうと値崩れする恐れも出てくる。そこで取り入れたのがラジオでのPRだった。

 いまでこそラジオショッピングは多くの番組にコーナーが設けられているが、18年前は「商品が見えないラジオでは、ものは売れない」とされていた。それでも水春さんは自ら出演し、商品に対する自信と熱意で救骨さんをPR。九州だけでなく、北海道や東北のラジオにも出演した。愛用者は次第に増え、口コミもあって全国で販売先の獲得につながっている。

 現在は九州内のラジオが中心。あくまでトークのプロには頼らず、社長、専務、社員たちが出演し続ける。訓練せず、自然体で話すため「中途半端な標準語になる」と上山専務は笑うが、そこに味わいが生まれているとリスナーの評判も良い。また、ラジオでも使われる「〽元気の源 救骨さん」の歌や「骨は体の大黒柱」のキャッチコピーなど、印象に残るフレーズをうまく活用。消費者へ商品のイメージを伝える工夫も重ねている。

 微粉末タイプだけでなく、2007年にカプセルタイプ、10年に子供でも飲みやすい顆粒(かりゅう)スティックタイプをラインナップに加えた。どのタイプが飲みやすいか試せる「早わかりお試し3品セット」も用意。消費者ニーズが多様化する中で、商品の本質は変えないようにしながら、3世代に愛される商品づくりを続ける。水春さんの孫でもある上山社長は「お客さまは家族。いつも身近にある商品、会社でいられるよう一人一人を大事にする姿勢を守っていきたい」と話している。

 山口の救骨さん 1997年創業。救骨さんは自社工場で生産するため、品質管理、在庫管理に強みを持つ。南九州産のウナギの骨が原料。ウナギの骨は、ゴールデンバランスと言われるほど、カルシウムとタンパク質の比率が理想形とされている。注文・問い合わせはフリーダイヤル(0120)284000。ホームページアドレスはhttp://www.calcium.co.jp

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