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2019年6月27日(木)
オンリーワン@WEB

中古車専門のクリーニング CARREX(宮崎市佐土原町)

2015/06/24
ペンライトを片手にグローブボックスの隅々まできれいにしていく

軽自動車から航空機まで


 自家用車を洗うならガソリンスタンドのコイン洗車機で十分という人も多いだろう。しかし、商品として購入する車には、客の気持ちまで晴れ晴れさせるような奇麗さを求めたい。そんな希望を満たしているのがCARREX(宮崎市佐土原町)だ。中古車の内外装はもちろん、給油口周りやグローブボックスの底といった隅々まで新品同様に掃除する。2013年11月創業で、1年目は2520台(月平均210台)を手掛けた。高い技術が認められ、小型飛行機の掃除も受注するなど着実に業容を拡大している。

#サービス




期待上回るプロの仕事


 中古車販売店は仕入れた車を早く店頭で売るため、まずクリーニングが必要。ただ車種も汚れの程度もさまざまで、一定レベルの技術がないとスピード感のある「商品化」は難しい。そこで本格的な洗車を外注化するため、長友信道社長ら自動車販売店のOBがCARREXを立ち上げた。仕事は基本的に中古車販売店の依頼を受けて行う。

ペンライトを片手にグローブボックスの隅々まできれいにしていく

ペンライトを片手にグローブボックスの隅々まできれいにしていく

 クリーニング工程は大きく四つ。まずは「磨き」。ほこりなどを洗い流した後、ポリッシャーでボディー部分の水あかなどを落としていく。傷や光沢の程度に合わせて2~3種類のコンパウンド(研磨剤)を使い分ける。

 「外装」は高圧洗浄機を使い頑固な汚れを洗い落とす。ドアを閉めたときに隠れる場所などは、それまでの持ち主がほとんど掃除していない部分。「水あかや汚れがいっぱい詰まっていて、そのままでは商品価値が低い。隅々まで洗剤やブラシを使い仕上げていく」と安藤義男専務。

 「内装」はシートを全て取り外し、水洗いして汚れやにおいを取り除く。乾燥させた後は光触媒の除菌抗菌剤を塗布。室内のフロアマットなどにも行う。エンジン周りはスチームで洗い、エアコンの吹き出し口は歯ブラシやへらで汚れをかき出す。

 「仕上げ」は窓ガラスやヘッドライトの水あかや黄ばみ取り。1台のクリーニングにつき5~6時間かける。安藤専務は「プロに頼んでいるということで販売店の要求が高い。同業者もおり、期待を上回る仕事をしていかないと」と気を引き締める。

太陽光発電にも


 日本自動車販売協会連合会によると2014年度の国内中古車販売台数(軽自動車を除く)は、前年度比6.9パーセント減の367万台余り。消費税増税の影響で新車販売が低迷し、中古車市場に流れ込む下取り車が減ったため、1978年の統計開始以来で過去最低となった。CARREXも環境の変化に対応するため、高い自社技術を生かせる場所を模索。その一つが小型飛行機のクリーニングだ。

中古車専門のクリーニングを手掛けるCARREX(宮崎市佐土原町)

中古車専門のクリーニングを手掛けるCARREX(宮崎市佐土原町)

 同社のクリーニングサービスを受けた高級スポーツカーのオーナーが、仕上がりの素晴らしさに感動。「飛行機もやってくれないか」と注文を受けた。鹿児島空港の格納庫に社員を派遣し、自家用ジェット機の機内清掃やボディー磨きを行った。期待以上の出来栄えに追加注文が入り、6月は新たに3機のクリーニング作業を行う。

 山下正一常務は「普及が進んでいる太陽光パネルのクリーニングにも取り組みたい。技術をもっと確立させて事業をさらに拡大させたい」と話している。


 CARREX 2013年10月設立。資本金500万円。従業員17人。中古車のクリーニングのほか、中古車の販売や修理、板金、塗装、整備、太陽光システムの販売、メンテナンスなども行っている。電話0985(73)3911

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