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マンスリー東京

1月号【最前線】NPO法人わこう子育てネットワーク代表理事・森田圭子さん/宮崎市出身

2017/01/23

母親の悩み聞き支援


地域で子育てを支える活動に取り組む森田さん=埼玉県和光市

地域で子育てを支える活動に取り組む森田さん=埼玉県和光市

 埼玉県和光市の子育て世代包括支援センター「もくれんハウス」を、同市の委託を受け運営する。NPO法人わこう子育てネットワークの代表理事を務める森田圭子さん(53)=宮崎市出身=は、母親たちの悩みを聞く月1回のボランティア活動を2000年から始め、04年法人化した。「何かを教えるのでなく、子育て経験者として当事者目線で寄り添いたい」と、母親同士をつなぐ。

 一軒家を改装したセンターは、月曜から土曜の昼に開設され、母親たちは乳児を連れて都合のつく時間に訪れる。子どもを遊ばせながら、悩み、不安など母親の言葉にスタッフが耳を傾ける。父親たち主導の活動や、外国人家庭への支援、既存の公園で子どもたちが木の葉やどろなどの自然の素材を使い自ら遊びをつくる「プレーパーク(冒険遊び場)」の開催など活動は広がっている。

 宮崎大宮高、お茶の水女子大を卒業後、都内の百貨店に就職した。結婚後、しばらくして専業主婦となり、1996年に夫の転勤で埼玉県から大阪府豊中市へ転居。友達ができず孤立に陥りかけたとき、バスの中で忘れられない優しさに遭遇する。ぐずる長男を「あめちゃんあげようね」と女性があやしてくれた。さらに買い物袋を抱えながらバスを降りるのに困っていると、別の乗客から支援の手が伸びてきた。「子育てに自信を失いかけたときだったので心に染みた。必ず地域の人は助けてくれると確信できた」と振り返る。その体験が活動の原点になった。

 森田さんが近年力を入れているのは、「ホームスタート」という訪問型子育て支援事業の全国への普及。研修を受けた子育て経験者が子育て支援センターに行けない未就学児を抱える人などを訪ね、一緒に子育てしながら、友達のように悩みに耳を傾ける。「孤立すると虐待など大きな問題に陥りやすい。子どもたちが平和に生きていけるよう、後ろで支えるおばちゃんでいたい」

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