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石臼挽き10割そばセット(上)/乳岩亭

2011/08/04

黒皮外して打った真っ白な麺特徴



乳岩亭の「石臼挽き10割そばセット(上)」。黒皮をはいだそばの実を使った独特の白いそばに、そば粉で揚げた山菜、そば湯のゼリーなどそば尽くしの料理を味わえる

乳岩亭の「石臼挽き10割そばセット(上)」。黒皮をはいだそばの実を使った独特の白いそばに、そば粉で揚げた山菜、そば湯のゼリーなどそば尽くしの料理を味わえる

 宮崎市清武町の今泉神社から田園風景を西に数百メートル進んだ辺りにある完全予約制のそば屋。1999年4月に開店。店主の日高武幸さん(64)が「挽(ひ)きたて、打ちたて、茹(ゆ)でたて」にこだわった10割そばと、地域で取れた山菜の天ぷらなど四季折々の味わいある田舎料理を出している。

 「石臼挽き10割そばセット(上)」(1500円・大盛り1800円)は同店の味を一度に楽しめる人気メニュー。盛りそば、またはかけそばに山菜の天ぷら、ざる豆腐、小鉢、そばゼリー、そばご飯、漬物が付く。

 そばは、店近くにある畑で9月初旬に日高さん自ら種をまき、育てている。12月中旬ごろから新そばが出る。

 10割そばだが麺の色が白いのは、そばの実の黒皮をはぐなど手間をかけているから。毎朝予約の分だけ、熱を発しにくい石臼で製粉する。空気や熱に触れて酸化させないためだ。客が来店してから茹で上げる麺は、のど越しが良く、しっかりとした食べ応えもある。

木のテーブルや昔ながらの農耕具が置かれ、趣がある店内。離れには、30人程度の団体客を収容可能な本館もある

木のテーブルや昔ながらの農耕具が置かれ、趣がある店内。離れには、30人程度の団体客を収容可能な本館もある

 ほかの料理も一つ一つ手が込んでいる。7月に訪れたこの日は、塩に付けて食べる山菜の天ぷらはミョウガ、ヨモギ、ツルムラサキ、モロヘイヤ、カボチャ、ニンジンとゴーヤーのかき揚げ。店のある丸目地区の伝統に合わせて、天ぷらはそば粉で揚げる。歯ざわりがパリッとしている。ざる豆腐は、地区内にある豆腐店の手作り。小鉢は、地域で取れたナスを焼きナスに。普段も地域で取れた野菜を焼き物や煮物、酢の物にする。そば湯に少し甘みを加え、海藻で固めたそばゼリーと、黒皮をはいだそばの実を混ぜて炊いたそばご飯まで付く、そば尽くしのセットだ。

 同じセットの「並」は天ぷら以外の料理が付いて1000円。セット料理は単品でも注文できる。ほかの料理は、おろしそば750円など。そば湯割りの焼酎を楽しむ人もいる。店内はテーブル席と座敷の計24席。水無し川のせせらぎが聞こえる離れには、約30人の団体客の受け入れが可能な木造平屋建ての本館もある。

店のおすすめ

 そば湯でかきあげた特製そばがき(300円)です。そばの香りが強いので、一度試してみてください。付けだれは、砂糖醤油(じょうゆ)でも、きな粉でも、わさび醤油でも、言っていただければ付けます。

記者のひとこと

 店主は、地域おこしの一環で、そばの栽培やそば打ち体験をしたことから、そばの魅力のとりこになり、50歳を過ぎてから店を開いた方。地域の人と一緒に、神話伝説の残る乳岩の保存活動に携わった経験から店名にも盛り込むなど、料理だけでなく、地域への愛着も感じられる、温かい店だ。

店のひとこと

 地産地消で頑張っています。田舎の空気を満喫してください。

【メモ】
店名:乳岩亭(ちちいわてい)
住所:宮崎市清武町今泉乙2598の3[地図]
電話:0985(85)3461
営業時間:午前11時~午後2時半
休み:月曜日と第4火曜日(祝日にあたる場合は営業し、翌日が休み)
駐車場:40台
HP:http://www7.ocn.ne.jp/~titiiwat/

※紹介しているメニューや価格、住所などの情報は掲載時のものです。

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