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2018年11月16日(金)
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慈泉鍋(鍋焼きうどん)/慈泉庵

2012/11/22

心身共にじわりぬくもる味



宮崎市「慈泉庵」の「慈泉鍋(鍋焼きうどん)」。焼いた餅、大きなドンコなど、たくさんの具で体が温まる。小皿の下に色紙を敷く遊び心も

宮崎市「慈泉庵」の「慈泉鍋(鍋焼きうどん)」。焼いた餅、大きなドンコなど、たくさんの具で体が温まる。小皿の下に色紙を敷く遊び心も

 宮崎市の宮崎駅東側にあるうどん・そば屋。同市出身の堀口陽三さん(62)が1978年に店を開いた。どこか慈愛に満ちた店の雰囲気や味、ユニークな料理名、さりげない心遣いの数々がカップルや家族連れ客を中心にリピーターをつかんでいる。

 同店といえば、「おじや(ご飯)」と「うどん」を組み合わせたユニークなメニュー「おじやどん」(640円)で有名だが、創業時から30年来あるという「慈泉鍋(鍋焼きうどん)」(750円)も寒くなると注文が相次ぐ一品。

 鉄鍋に木ぶたをした状態で出てくる料理は、ふたを開けると、かしわ、エビ、長ネギ、焼き餅、タケノコ、シイタケ、かまぼこ、白菜と具だくさん。真ん中には卵が落とされている。小皿に盛られた漬物の横には刻んだユズが置かれ、香りが湯気にのって鼻くうをくすぐる。

 うどんの麺は、ほかメニューに比べて調理時に煮込むため、半透明でとろっとしている。スープのだしはかつおやさばぶしが中心。「同店で仕込みに一番時間がかかる」という鍋の具は、一つずつ異なる味付けが施されていて、特に県内産ドンコを使う肉厚のシイタケは、唯一甘辛く煮ていて、かむとじわっとだし汁が出る。餅も同店で作り、一個一個焼いたもので、食べると軟らかく伸びる。季節限定で10月中旬から梅雨時期までの販売。

 メニューはほかに、一般的な「ぶっかけ」を同店流に名前をアレンジした「ぶっきらうどん・そば」(510円)や、大きなえび天、牛肉の煮込み、山芋などが載った「ぜいたくうどん・そば」(780円)など。「おじやどん」は1日10食限定でカレー味もある。どのメニューも追加料金無しで持ち帰り可能。麺1.8倍の大盛りは100円増し。

「慈泉庵」の店内。木製カウンターや、白い椅子の座席などで、こざっぱりとした雰囲気

「慈泉庵」の店内。木製カウンターや、白い椅子の座席などで、こざっぱりとした雰囲気

 店内はテーブル、座敷、カウンター席の計24席。食べた後に確認したいだろうと、各テーブルやカウンターには小ぶりの置き鏡が備えられている。

 慈泉庵という店名は、店主が修業時代を過ごした大分県の湯布院町にあるうどんそば屋「田舎庵」と、縁あって当時住まわせてもらっていた恩人の別荘「慈泉荘」の名を組み合わせたものという。そろそろ修業が終わるというころ、修業先の店主が「初心を忘れないように」と名付けてくれたという。

 店の場所は宮崎駅東側にある「ナフコ宮崎店家具&インテリア館」のすぐ東側。店裏に駐車場。

店のおすすめ

 今でしたら慈泉鍋とおじやどんですかね。おじやどんは珍しいと思うのでぜひ食べて見てください。


記者のひとこと

 今回、おじやどんのファンの方には心苦しかったが、どこか正月の雑煮を思い出すような、食べているうちに家族の姿が目に浮かぶようなぬくもりのある味の慈泉鍋を紹介させていただいた。年末の慌ただしさで疲れている人にはぜひお薦め。ちなみに、店内にある「おじやどん」のポスターに書かれたキャッチコピー「うどんとご飯が合体!」は、かの国民的正月映画をモチーフにしたとのこと。

店のひとこと

お食事をしていただきながら、ほっと一息入れていただきたいなと思い、店をやっています。お客さまのご来店を心よりお待ちしています。

【メモ】
店名:慈泉(じせん)庵
住所:宮崎市宮崎駅東3丁目7の1[地図]
電話:0985(28)4017
営業時間:午前10時半~午後7時(日曜祝日は同5時まで)
定休:月曜
駐車場:4台
HP:無し

※紹介しているメニューや価格、住所などの情報は掲載時のものです。

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