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2018年11月17日(土)
みやざき麺客万来
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釜あげうどん/釜あげうどん重乃井(しげのい)

2011/06/01

先代から引き継ぐ伝統の味と製法


 本県初の釜あげうどん専門店として、1966年に創業。読売巨人軍選手時代に長嶋茂雄さんや王貞治さんが通ったことなどから全国的に有名に。釜からゆで上がったばかりの麺を、昆布やシイタケなど5種類の素材でダシを取ったツユにつけて食べ、最後はゆで汁と合わせて飲み干す、創業者伊豫美津子さん=香川県出身=(86)の味とスタイルを、現在も2、3代目が大切に守り続けている。

重乃井の釜あげうどん(並盛)。見た目はシンプルだが、麺にもつゆにも手間ひま掛けられており、それが味に表れている

重乃井の釜あげうどん(並盛)。見た目はシンプルだが、麺にもつゆにも手間ひま掛けられており、それが味に表れている

 うどんのメニューは釜あげ(並盛600円、大盛800円)のみ。ほかはご飯もの(ちらし、いなり、魚寿司が1皿200円)と飲み物。「冷やし(うどん)もないし、この1品のみで年中やっているのに、お客さんがこれだけきてくれることに感謝」と2代目の妻展子さん(61)はしみじみ話す。

 やや細目でコシのある麺は、店奥で、2代目史之さん(64)、3代目雄三さん(35)ら男性3人が手作業で仕込んだもの。ツユは創業者のオリジナル。四国風のいりこは使わず、北海道産昆布2種、サバの削り節、かつお節、高千穂産シイタケから取ったダシで香りやうまみをつけ、しょうゆとみりんで味を調えている。何げなくツユに浮かぶ揚げ玉も、店で揚げ、油抜きし、ツユに合うよう味付けしたものと、手が込む。

 麺は注文が入ってから1人分ずつゆでる。ゆで上がるまで15分、1度に釜に入るのが最大20人分なので、数に漏れると30分、45分と待つことも。旅行者など時間に限りがある客には、前もって電話があれば、可能な限り到着時間にゆで上がるよう対応するという。

 麺を食べた後は、最後にツユを丼に返し、そば湯のように飲み干すのが店の流儀。「ダシの味がしっかり出てるでしょ。うちはそこまで飲んで初めて完食よ」と同店。

 場所は「ホテルプラザ宮崎」裏、「川原町北通り」沿い。店内はカウンター7席のほかテーブル席と座敷。うどんの持ち帰り可能。毎週月曜日に地方発送する。

今年で築90年になる創業一家の家屋を活用した店内。テレビもなく、どこか昭和の風情が残る


店のおすすめ

 釜あげうどん

記者のひとこと

 麺を食べ終わり、余ったツユをゆで汁に混ぜて口に含むと、どこか懐かしい、心がほっとする味に驚いた。伝統とはこういうことか。「ダシを味わってほしいから、店に七味は置いていないのよ」と話していた店主の言葉にも納得した。

店のひとこと

 義母が創業時に苦労して作り上げた味と店を守っていくのが自分たちの務めと思い、これからもやってきたいと思います。昔からの名残で金曜日が定休日なので、気を付けてくださいね。

【メモ】
店名:釜あげうどん 重乃井
住所:宮崎市川原町8の19 [地図
電話:0985(24)7367 
営業時間:午前11時~午後6時45分(麺がなくなり次第閉店)
休み:金曜
駐車場:有り
HP:無し

※紹介しているメニューや価格、住所などの情報は掲載時のものです。

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