みやビズ

2019年7月19日(金)
みやぎん経済研究所から

統計からみた宮崎/2016年本県の外航クルーズ船寄港回数、過去最多

2017/06/21
 国土交通省によると、2016年の訪日クルーズ外国人旅客数は前年比78.5%増の199.2万人、クルーズ船の寄港回数は前年比38.8%増の2018回となり、いずれも過去最多を記録した(図1)。クルーズ船の大型化に加え、15年1月から国が「船舶観光上陸許可」制度の運用を開始したことにより、入国審査が簡略化されたことが増加した一因とみられる。

 港湾別寄港回数では、第1位が博多港で328回(前年第1位、前年比+69回)、第2位は長崎港197回(同第2位、同+66回)、第3位が那覇港193回(同第4位、同+7回)と続き、九州・沖縄の各港が上位を占めた(表1)。

 本県関係では、油津港が22回(前年比+13回)、細島港7回(同+6回)、宮崎港1回(同+1回)で、合計30回(同+20回)と増加し、過去最多を記録したが、上位の港とは大きな差がある。
クルーズ船による外国人入国者数(概算)及びクルーズ船寄港回数
港湾別クルーズ船寄港回数
 本県への寄港回数が増加した背景には、クルーズ船が一度に多くの外国人観光客を運び、寄港地周辺の観光地でグルメやショッピングなどによる消費が見込めることから、県や市がインバウンド誘致策として注力したことがある。港湾の整備、クルーズ船が寄港した際の歓迎行事、シャトルバスの運行による市街地への誘客など、官民の協力体制も功を奏した。

 クルーズ船はほとんどが中国発着である為、地理的に近い九州の港がファーストポート(注)として有力である。本県も、クルーズ船の更なる大型化に対応できる港湾の整備、Wi-Fi接続等通信環境の整備、観光案内の外国語表記の充実など、ファーストポート指定を目指したクルーズ船受入体制の強化が急務であろう。(調査役・西村晃一)

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