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2018年10月16日(火)
マッチング

大迫力のVRコンテンツ

2017/08/30
20170831-20170829-admin-image_3.jpg 夏のエンターテインメントと言えばお化け屋敷だが、3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)を得意とする日向屋(宮崎市)のお化け屋敷は一味違う。バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術を駆使し、その場にいながら大迫力の恐怖を体験できる。昨年8月にリリースした「呪刻(じゅこく)列車」は首都圏や九州など十数会場での興行と、DMMをはじめ各種プラットフォームでの配信が話題となり、現在は第2弾となる「呪刻教室」の制作が進む。

日向屋(宮崎市)


何でも体験できる


ヘッドマウントディスプレーを装着すれば、大迫力の仮想現実を体験できる。

ヘッドマウントディスプレーを装着すれば、大迫力の仮想現実を体験できる。

 夏のエンターテインメントと言えばお化け屋敷だが、3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)を得意とする日向屋(宮崎市)のお化け屋敷は一味違う。バーチャルリアリティー(VR、仮想現実)技術を駆使し、その場にいながら大迫力の恐怖を体験できる。昨年8月にリリースした「呪刻(じゅこく)列車」は首都圏や九州など十数会場での興行と、DMMをはじめ各種プラットフォームでの配信が話題となり、現在は第2弾となる「呪刻教室」の制作が進む。

 日向屋は、3DCGのゲームや映画、CMなどを制作するフォーセスイレブン(東京)の仁平孝佳社長(37)が、2015年9月に設立。県の誘致を受けて同年11月に進出し、フォーセスイレブンと同様の事業を展開する。

 「呪刻列車」は薄暗い電車内で次々と起こる恐怖を乗客の一人として体験するコンテンツ。両目を覆うゴーグルのようなヘッドマウントディスプレー(HMD)によって上下、左右360度のパノラマ映像が視覚を支配し、ヘッドホンで聴覚も奪われるため、その場にいるような錯覚、臨場感を味わえる。

新たな宮崎観光へ


 恐怖だけでなく、何でも体験できるのがVR。フォーセスイレブンではプロ野球投手の剛速球や鋭い変化球を打ったり、捕ったりできる「リアルデータ ベースボール」や、好みの男子に迫られる女性向けコンテンツの「ロッカー男子」を開発。日向屋はいずれの制作にも参画しており、「リアルデータ ベースボール」はVRクリエイティブアワード2017で商業部門最優秀賞と一般投票優秀賞を獲得している。

青島に出現した巨大な山幸彦。VR観光のために制作したイメージイラストだ。VRを使えば、観光客がイラストのような大迫力を体験でき、本県観光の魅力アップにつながりそうだ(日向屋提供)

青島に出現した巨大な山幸彦。VR観光のために制作したイメージイラストだ。VRを使えば、観光客がイラストのような大迫力を体験でき、本県観光の魅力アップにつながりそうだ(日向屋提供)

 また、「宮崎をポケットに入れて持ち歩こう」をコンセプトに、県内観光スポットを360度パノラマ画像で楽しめるオリジナルサイト「ミヤポケ」を開設。自社技術の一端を紹介する狙いもあるが、仁平社長は「VRは地方創生に役立つといわれている。中でも観光は適しており、VRによる観光振興の可能性を知ってもらいたいと考えた」と話す。

 仁平社長は本県をVR観光の先進地にすべきだと考えており、VRによって神話が持つ観光資源としての価値を高める構想を持つ。神々をVRで神話の舞台となっている観光地に出現させるアイデアだ。例えば天安河原や天の岩戸に神々を集わせたり、青島に巨大な山幸彦を降臨させたり…。観光客はその土地が持つ神秘的な雰囲気に包まれながら、HMDなどを介して「神話のふるさと宮崎」を強烈に体感することができる。

 仁平社長は「宮崎は県全体がVRのテーマパークになり得る。これは全国に先駆けてやることが大事。既に動きだしている自治体もあり、県や市町村と一緒にぜひ実現させたい」と、行政の理解とアクションを求める。
(小川祐司)
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