みやビズ

2018年5月20日(日)
マッチング

ウエットスーツのクリーニング

2017/07/05
20170704-1admin-image-1499160072.jpg 宮崎市内で4店舗を展開する「みなとやクリーニング」はサーフィン用のウエットスーツのクリーニングを手掛ける。小西利幸代表(45)によると、「九州では当店だけではないか」という珍しいサービス。サーフィン愛好者でもある小西代表は「サーフィンのメッカである宮崎だからこそ、サーフィンで稼ぐビジネスを育てたい」という思いを持つ。

みなとやクリーニング(宮崎市)


もっとサーフィンでビジネスを


サーフィンに使うウエットスーツのクリーニングを手掛ける「みなとやクリーニング」の小西利幸代表(押川真基撮影)

サーフィンに使うウエットスーツのクリーニングを手掛ける「みなとやクリーニング」の小西利幸代表(押川真基撮影)

 宮崎市内で4店舗を展開する「みなとやクリーニング」はサーフィン用のウエットスーツのクリーニングを手掛ける。小西利幸代表(45)によると、「九州では当店だけではないか」という珍しいサービス。サーフィン愛好者でもある小西代表は「サーフィンのメッカである宮崎だからこそ、サーフィンで稼ぐビジネスを育てたい」という思いを持つ。

需要見込み2年前に事業化


 きっかけは3年ほど前に友人サーファーから受けた相談。サーフボードに塗る滑り止めのワックスや、海面を漂流する廃油ボール(海に捨てられ、固形化した油などの塊)がウエットスーツに付着し、洗っても落ちないので「何とかならないか」というものだった。

 ウエットスーツは冬場に着るドライスーツなら高いもので10万円と高価。また、最近では黒色以外が流行しており、その分、汚れが目立つ。このため「長持ちさせたい」「きれいにしたい」とのニーズから専用のシャンプーや柔軟剤が市販されているが、手間が掛かり、うまく汚れを落とすのは難しいという。

 小西代表は「専用シャンプーなどの登場で『ウエットスーツは洗うもの』という意識が広がった。シャンプーなどは専門店だけでなく、大型スポーツ用品店でも扱っている。これだけ需要があるのなら、クリーニングの需要もあるはず」と考え、事業化に着手。2015年9月、県経営革新計画の承認を受けた後、水洗機や回収乾燥機といった機械4台を新たに導入し、同年10月にサービスを開始した。

クリーニング前のウエットスーツ。腹部の白いワックス跡が目立つ

クリーニング前のウエットスーツ。腹部の白いワックス跡が目立つ

クリーニング後のウエットスーツ

クリーニング後のウエットスーツ

ノウハウ蓄積が強み


 スタンダードとパーフェクトの2コースがあり、ドライスーツ・セミドライスーツのパーフェクトコースなら1着3800円。パーフェクトコースの作業工程は、まずワックスなどの汚れを分解する液体洗剤を霧状に強く吹き付け、汚れがひどい場合は手洗いや吸引を加える。次に水洗機に掛け、その後に脱水。ウエットスーツは硬化しやすいので、柔軟性を高めるシリコン加工を施す。着るときの滑りが良くなる効果もあるという。しつこい汚れには「企業秘密」の機械と技術を使う。

 ウエットスーツの素材と色は多種多様で、しかも、1着に複数の素材と色が組み合わされている。素材と色によって適した洗い方や機械の設定をできるのが同店の強み。サービスを始めるに当たり、自身や妻、友人のウエットスーツを使い、さらには市内のウエットスーツメーカーの協力を得て、さまざまなタイプのウエットスーツで試験を繰り返し、ノウハウを蓄積した。

 クリーニング依頼は月平均10着程度で、採算ベースには乗っていない。ただ、県内はもちろん、ホームページ(HP)を見た県外客が遠くは千葉からウエットスーツを郵送してくるケースもあり、手応えを感じている。サーフショップにチラシを置いてもらったり、会員制交流サイトや競技会でPRに努めたりしており、「ゆっくり広がればいい」と焦りはない。

 サーフィンビジネスの活性化を願う小西代表は、ウエットスーツとサーフボードの修理を専門業者に取り次ぐサービスも行う。また、県外客向けにボードを預かるボードロッカー事業も始めており、「いろいろなメニューを充実させ、サーフィン環境を向上させると同時に、もっとサーフィンで稼げる宮崎にしたい」と話している。

 同社HPはwww.minatoya.shop
(小川祐司)

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