みやビズ

2019年12月16日(月)
マッチング

思いたっぷり詰まったジビエソース

2017/05/24
20170523-admin-image-1495534703.jpg 五ケ瀬町鞍岡の加工グループ「ぎおんアグリママ」(藤木洋子代表)は、自家製トマトを使った瓶詰めソース「ジビエソース 黒の宝石」「トマトソース 赤の宝石」を開発し、販売している。地元の五ケ瀬ワインや西米良村産のイノシシ肉、延岡市北浦町のブランド塩を使用。中山間地の魅力も合わせて発信しようという思いのこもった商品に仕上がっている。

地域の魅力を食で発信 ぎおんアグリママ(五ケ瀬町)


 五ケ瀬町鞍岡の加工グループ「ぎおんアグリママ」(藤木洋子代表)は、自家製トマトを使った瓶詰めソース「ジビエソース 黒の宝石」「トマトソース 赤の宝石」を開発し、販売している。地元の五ケ瀬ワインや西米良村産のイノシシ肉、延岡市北浦町のブランド塩を使用。中山間地の魅力も合わせて発信しようという思いのこもった商品に仕上がっている。

6次化制度を活用


自家栽培のイタリアントマトを使ったジビエソースを開発、販売した藤木浩美さん

自家栽培のイタリアントマトを使ったジビエソースを開発、販売した藤木浩美さん

 同グループは藤木代表と長女の浩美さんが2011年に設立。認定農業者の藤木代表が栽培したミニトマトのうち、規格外で出荷できないトマトをソースに加工したのが商品開発の始まり。

 町の助成金を受けて加工施設などを整備。同時に商品のデザインやマーケティングについて学ぶため、浩美さんは「みやざき6次産業化チャレンジ塾」(県農業振興公社主催)を利用し、商品のブラッシュアップを図った。

 商品開発で、浩美さんが目指したのは「おしゃれな6次産業化」。チャレンジ塾のグループ討論で、真空パックだったパッケージについて「付加価値が高く見えない」と指摘を受け、高級感のある瓶詰めに変更することにした。また、首都圏や都市部で注目度の高いジビエをソースに加えることにより、さらに訴求力の高い商品になるという意見も出たという。

 地元の魅力も商品開発のストーリーに込めた。4億3000万年前に隆起し、九州島発祥の地とされる同町の祇園山(1307メートル)や、トマトのハウス近くにある「平成の水百選」の妙見神社を前面に出すことで、地域性の強い商品にすることを目指した。

アイデアをすぐに形に


自家栽培のイタリアントマトと西米良産のイノシシ肉を組み合わせた「ジビエソース 黒の宝石」。商品パッケージデザインと背景にあるのは祇園山

自家栽培のイタリアントマトと西米良産のイノシシ肉を組み合わせた「ジビエソース 黒の宝石」。商品パッケージデザインと背景にあるのは祇園山

 チャレンジ塾でアイデアをもらった浩美さんはすぐに県食品開発センターに走り、瓶詰めの方法について相談。さらに「みやざきフードビジネス相談ステーション」(県産業振興機構主催)の支援制度を利用し、新たな瓶詰め商品のパッケージやパンフレットのデザインに、祇園山や妙見神社の名水を加えた。

 同時進行させたのが、加工専用品種のイタリアントマト「サンマルツアァーノ・リゼルバ」の栽培。酸味が強く、果肉が多いことが特徴でソースへの加工は抜群に良い。地元産を使う考えだったイノシシ肉も、衛生面を考慮して専用の処理施設が整備された西米良産のイノシシ肉を冷凍で仕入れることに。熱を加えると固くなりがちなイノシシ肉を柔らかく煮込み、小さくカットすることで食べやすく仕上げた。

 完成させた商品は2種類。いずれも240グラムでジビエソースが2000円(税別)、イノシシ肉の入っていないトマトソースが1500円(同)。今年のゴールデンウイークに宮崎市のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートで試験販売し、2日半で28本を売り上げた。試食してすぐに購入してくれる人もいたが、浩美さんは「ジビエが苦手というお客さまも多く、ジビエを取り扱うことのハードルの高さも実感した」と課題を挙げる。

 県内外のデパートを中心とした販路開拓を目指す。また、五ケ瀬ワインとセットで五ケ瀬町ふるさと納税の返礼品にする計画もあるという。浩美さんは「観光につながる商品にしたい。地域を売り込み、地域づくりに役立てたい」と意気込んでいる。問い合わせは同グループ電話0982(83)2017。 
              
(巣山貴行)

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