みやビズ

2017年11月22日(水)
キーパーソン

宮崎大工学部准教授 西岡賢祐さん

2013/06/03

生活や産業と新エネルギーの融合目指す

 太陽光発電システムの研究に携わり、約15年。これまでに10社を超える大手企業と共同研究を行い、太陽光発電の性能向上や市場拡大を裏から支えてきた。2012年に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、本県でも大規模太陽光発電(メガソーラー)事業へ参入する企業が相次ぐなど、業界は活況を呈する。しかし、研究者として見据えるのは、本県の産業や生活と新エネルギーを融合した社会の構築にある。

学内に設置された集光型太陽光発電システムの前で。発電量調査などデータ収集なども進めている

学内に設置された集光型太陽光発電システムの前で。発電量調査などデータ収集なども進めている

 宮崎大(宮崎市)の木花キャンパス内には、ひときわ目立つ装置がある。09年に完成した集光型太陽光発電システムだ。発電するパネルの大きさは縦7メートル、横10メートル。アクリルレンズで光を集めて高効率の太陽電池に集光。装置は太陽を追尾して動き、一般的な太陽電池より高い発電能力を誇る。次世代型として海外では普及する一方、国内ではほとんどなかった。大学への導入もない中、設置の旗振り役を担ったのは、「社会に貢献できる研究に取り組みたい」という思いがあったという。

 京都府舞鶴市出身。地元の小中高校を経て、大阪大基礎工学部へ進む。「化学が好きだったのでガソリンの研究を選んだ。ただ、最初から研究者を目指したわけではなかった」。太陽光発電をテーマにしようと考えたのは大学院へ進学する時。当時は、太陽光発電は今ほど普及していなかったが、今後伸びる分野として注目を集めていた。そこで、太陽電池研究の第一人者がいる奈良先端科学技術大学院大学(奈良県生駒市)へ進学。この選択が将来を左右することになった。

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