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2018年6月19日(火)
経営JIN

経営JIN(16)霧島酒造

2017/09/27
 江夏順行社長(71)は2代目順吉氏の次男で、1996年から現職。立教大卒業後に入社して主に営業畑を歩み、福岡など県外での販路開拓に汗を流した。好きな言葉は英国の歴史家、カーライルの「逆境に耐えうる人は数多くいるだろう。だが、順境に耐えうる人は何人いるだろうか」。今では売上高日本一の本格焼酎メーカーだが、社長就任当時の経営環境は厳しかった。そこからはい上がってきただけに、「逆境では誰でも努力する。うまくいっている時は油断や慢心が起こる。だから今が一番危ない。常に謙虚さと危機感を持って仕事に取り組むことが大切」と語る。

江夏順行社長

江夏順行社長

 江夏順行社長(71)は2代目順吉氏の次男で、1996年から現職。立教大卒業後に入社して主に営業畑を歩み、福岡など県外での販路開拓に汗を流した。好きな言葉は英国の歴史家、カーライルの「逆境に耐えうる人は数多くいるだろう。だが、順境に耐えうる人は何人いるだろうか」。今では売上高日本一の本格焼酎メーカーだが、社長就任当時の経営環境は厳しかった。そこからはい上がってきただけに、「逆境では誰でも努力する。うまくいっている時は油断や慢心が起こる。だから今が一番危ない。常に謙虚さと危機感を持って仕事に取り組むことが大切」と語る。

 趣味は温泉巡り。以前は地元の温泉の朝風呂会に所属し、気の置けない仲間と世間話をするのが楽しみだった。全国の名湯も訪ねており、一番のお薦めは泉質の良さと絶景が楽しめる龍神温泉(和歌山)。日課は水泳。必ず1000メートルを休まず泳ぎ、気力と集中力を高めて仕事に臨む。

江夏拓三専務

江夏拓三専務

 江夏拓三専務兼企画室長(68)は順吉氏の三男で、96年から専務。早稲田大卒。商品開発を担当。近現代のアートに強い関心があり、「経営感覚=デザイン感覚」と考えながら仕事をしている。ルノワールやセザンヌなど柔らかいタッチの西洋絵画が好きで、移動の車内で聞くのは米国の歌手テイラー・スウィフトなど若者に人気の音楽。「さまざな刺激を受けて感性を磨くことが、直感的に物事を見極める力につながっている」と説く。月1回程度のゴルフではカートに乗らず、運動不足の解消に努めている。

伊賀崎繁常務

伊賀崎繁常務

 伊賀崎繁常務(65)は、管理本部と経営計画室を担当。財務を預かる立場として、バランス感覚と大局観を念頭に、その時々の身の丈に合った経営を心掛けている。座右の銘は「泰然自若」、仕事をする上では「段取り七分、仕事三分」を肝に銘じている。山口県下関市出身。他社に12年間勤めた後、34歳で妻の古里の都城へ。当初は方言に苦労したが、今は「てげ」分かる。鹿児島にいる3歳と6歳の孫に会うのが何よりの癒やし。

坂口和幸常務

坂口和幸常務

 営業総括の坂口和幸常務(63)は、飲食店で客に焼酎を勧め、自らも杯を傾けて魅力を伝える同社伝統の営業スタイルを30年間続けてきた。入社当初は酒に弱かったが「継続は力なり」で飲めるようになった。きょうも午後7時には、どこかの店のカウンターに座っているかもしれない。「11月に予定している霧島《宮崎限定》のパック製品の発売や全国キャンペーンに向けて、全社一丸となって準備を進めています」

江夏邦威経営計画室長

江夏邦威経営計画室長

 江夏邦威経営計画室長(40)は順吉氏の孫で、長男隆一郎氏(故人)の長男。昨年6月に取締役に就任した。慶応大卒。目標管理が主管業務でPDCAサイクルマネジメントを担当している。休日は温泉やジョギングでリラックス。愛読書は立志の大切さを説いている「修身教授録」。

西村善彦ボトリング本部長

西村善彦ボトリング本部長

 西村善彦ボトリング本部長(64)は、焼酎を瓶や紙パックに詰める最終工程の責任者。製造部門が長く「細心の注意を払い、消費者に安心して飲んでもらえる商品作りを心掛けている」。休日はシニアソフトボールで汗を流し、家庭菜園で無農薬野菜を育てている。三股町出身。

徳元克則生産本部長

徳元克則生産本部長

 徳元克則生産本部長(60)は生産畑一筋40年。製造設備や原料仕入れの管理を担当。大好きな黒霧島で毎日晩酌。休日はおつまみ探しを楽しむ。貝類が好きで一番はとこぶしの刺し身。仕事では「経験は失敗することで積み重なる。挑戦しないと失敗はない」が信条。宮崎市出身。

高瀬良和酒質開発本部長

高瀬良和酒質開発本部長

 高瀬良和酒質開発本部長(62)は酒質管理、研究開発、品質保証を担当。3部署の業務は異なるが「おいしい焼酎を消費者に届ける思いは一つ」。発酵の面白さに引かれて入社し38年。休日は家庭菜園の草取りと、1年ほど前から自宅に住み着いた愛猫との会話で息抜き。都城市出身。

社長室
 和風とモダンが融合した広い室内の中央を占めるのが、近代建築の巨匠の一人、ル・コルビュジエの応接セット。「プレーンな感じのデザインが好き」と江夏社長のお気に入りだ。南側の壁には立派な神棚があり、毎朝拝んでいる。東側にある水槽ではメダカが泳ぐ。水は焼酎づくりにも使っている霧島裂罅(れっか)水。8年ほど前から陶芸を始め、湯飲み茶わんを多数制作。竹筒のような形に、水玉や市松模様などのシンプルな絵柄を施してある。西側の壁にあつらえた棚に並べられ、一見するとモダンアートのよう。本社受付カウンターの周りにも飾られている。

会社概要
 1916(大正5)年に創業者の江夏吉助が本格焼酎の製造を開始。49(昭和24)年に「川東江夏商店」から「霧島酒造」へ改組し、2代目の順吉氏が社長に就いた。98年発売の黒霧島が大ヒットし、2012年度に全国の焼酎・泡盛メーカー売上高ランキングで初の日本一を達成。16年度は650億円で5年連続トップだった。従業員約550人。本社は都城市下川東4の28の1。

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