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2018年12月12日(水)
経営JIN

経営JIN(11)えびの電子工業

2017/07/12
 津曲洋一社長(67)は、小林高卒業後に旧日本電信電話公社に入ったが、古里で長く働きたいと5年で退職。電電公社での経験から「21世紀は情報化社会」とにらみ、えびの電子工業を25歳で設立した。
津曲 洋一社長

津曲 洋一社長

 津曲洋一社長(67)は、小林高卒業後に旧日本電信電話公社に入ったが、古里で長く働きたいと5年で退職。電電公社での経験から「21世紀は情報化社会」とにらみ、えびの電子工業を25歳で設立した。

 当時、運よく遊休状態だった電子機器の生産設備と倉庫を借り受け、デジタル時計の基板生産からスタート。社名に「えびの」と盛り込んだのは「地方でどこまでやれるか示したかった」から。景気の波や激しく変化する市場ニーズに対応しながら、一代で市内外に6工場を有する企業へと育て上げた。

 社是は「清廉」。企業の姿には経営者の生き方が表れるとの信念からだ。「清く正しくありたい。市民に理解され、地域に貢献するのが地場企業の務め」と語る。

 趣味はトレッキング。九州、四国を中心に足を運び、紅葉シーズンの九重(大分県)がお気に入り。「ついつい甘やかしてしまう」という孫娘3人の良き祖父でもある。

津曲 慎哉取締役経営管理総括責任者

津曲 慎哉取締役経営管理総括責任者

 津曲慎哉取締役経営管理総括責任者(37)は洋一社長の次男。社長補佐をメインに広報、採用など総務全般を担当している。中国の上海外国語大を卒業後、半導体専門の商社とホテル勤務を経て入社。「役職にふさわしい、仲間に喜ばれる仕事が行えているか」を自問しながら、業務に率先して当たる。大学時代に中国全土や日本縦断の旅をしたこともある行動派。家庭は娘2人の子育てに奮闘中。

前田 博文取締役業務管理総括責任者

前田 博文取締役業務管理総括責任者

 都城市出身の前田博文取締役業務管理総括責任者(56)は、大学卒業後に他社で途上国のインフラ整備を手掛ける業務などに従事。その後に中途入社し、20年以上生産現場に携わった大ベテラン。現在は従業員が働きやすい職場環境の整備に心を砕く。

 最近夢中なのが昨年から飼い始めたシバイヌ。予想より大きく成長していて「豆柴とばっかり思っていたが大豆柴かな」と相好を崩す。

栄福 忠二取締役早鈴工場・三股工場 工場長

栄福 忠二取締役早鈴工場・三股工場 工場長

 栄福忠二取締役早鈴工場・三股工場長(49)は今年取締役に就任したばかり。社会人となって間もないとき、自分の行動が会社の利益にどうつながるのか尋ねられ、常にその事を意識して行動するようになったという。

 中高の子ども2人がバスケットボール部員で、休日は応援に明け暮れる。焼酎を片手に、仲間とのバスケ談話が一番心地よい時間だ。都城市出身。(佐藤友彦)

 つまがり・よういち▽つまがり・しんや▽まえだ・ひろふみ▽えいふく・ただし


社長室
えびの電子工業の社長室。デスク後ろの書棚には津曲社長の尊敬する稲盛和夫氏の著書がずらりと並ぶ

えびの電子工業の社長室。デスク後ろの書棚には津曲社長の尊敬する稲盛和夫氏の著書がずらりと並ぶ

 地元えびの市や障害者雇用促進に取り組む団体などからの表彰状や感謝状が壁を埋め、「地域のために」を掲げる会社の歩みを象徴している。最近では厚生労働省から子育てサポート企業に選ばれ、その認定証が加わった。

 デスク後ろの書棚には、津曲社長が尊敬する、京セラ創業者で名誉会長・稲盛和夫氏の著書が多く並ぶ。稲盛氏が塾長を務める「盛和会」の宮崎支部立ち上げ時は世話人を務めた。「『利他の心』など経営者としてだけでなく、一個人としても学ぶべき点が多い。稲盛さんほど徹底するのは難しいが、少しでも近づきたいと思っている」

企業メモ
 会社概要 電子部品製造業として1975(昭和50)年に創立し、大手メーカーの協力企業として業績を拡大。現在は本県と鹿児島県に6工場があり、スマートフォン向け電子部品やカーナビなどの自動車関連部品を製造する。生産省力化のシステムやソフトウエア開発も手掛ける。資本金1000万円。2017年3月期の売上高は24億9100万円。従業員数752人。本社はえびの市上江670。

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