みやビズ

2018年5月20日(日)
経営JIN

経営JIN (2)九南

2017/02/08
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 安田耕一会長(72)は創業者、秀保氏(故人)の長男。秀保氏が南満州鉄道(満鉄)の助役だったことから、中国・瀋陽で出生。翌年に終戦となり、ソ連兵に追われながら引き揚げを果たし、九死に一生を得た。

安田耕一会長

安田耕一会長

 日本大理工学部を卒業後、都内で就職するも、働いたのは2日間。事業拡大のため、すぐに秀保氏から呼び戻された。34歳で社長を継ぎ、5年前から会長。現状に満足せず、常に挑戦する姿勢を貫く。社員とその家族への思いが経営者としての根幹にあり「会社を支えてくれている彼らの笑顔のため、全身全霊をささげる」。京セラを創業した稲盛和夫氏を敬愛。その教えを学ぶ盛和塾を宮崎で立ち上げた代表世話人の一人だ。都城商工会議所会頭など公職も多く、多忙な毎日。健康とストレス解消のため「万難を排して」ゴルフ場へ足を運ぶ。10年ほど前に仕事の付き合いで始めた小唄も「意外に面白く、年2回の発表会に向け必死に練習している」。
 
 
黒川浩之社長

黒川浩之社長

 黒川浩之社長(63)は福岡県飯塚市出身。同業の石川工務店(同市)で社長を務めていた際、先輩社長だった安田会長に経営や安全確保などを教わりながら親交を深めた。その縁で石川工務店の社長を退いた後、2001年に九南入り。12年に社長に就き、翌年の創立65周年パーティーで社員に「必ず100年企業にする」と宣言。そのために人財育成や技術の継承に重きを置く。親分肌で面倒見がよく、社内外への気遣いも細やか。趣味はゴルフで月に5、6回のラウンド。また、「絵を見ていると気が休まる」と話し、鑑賞と「少々の収集」を楽しむ。中でも風景画を愛し、自宅には「一番気に入っている風景」という都城から見た高千穂峰を描いた作品を飾る。飲む酒も福岡時代の日本酒から焼酎へと変わった。お気に入りは「黒霧島」。鹿児島県鹿屋市出身の妻と2人、第二の古里・都城での暮らしを楽しむ。

安田紳一郎副社長

安田紳一郎副社長

 安田紳一郎副社長(46)は安田会長の長男。営業本部長として経営方針の一本化や業務改善の支援を担う。「これまでも就職活動前にバブルがはじけるなど、世の中の主流に一足乗り遅れることが多かった。そのような経験から、一番の楽しみである食べることには積極的だが、それ以外のことには前のめりになることなく慎重かつ謙虚に生きることを心掛けている」。ゴルフは「お付き合い程度」なのでなかなか上達しないとか。最近のスコアは150前後と成長の途上。趣味は読書。鉱脈社の「みやざき21世紀文庫」を愛読する。

廣末晶男専務

廣末晶男専務

 廣末晶男専務(67)は個人住宅や事業所、工場などの小口工事、リニューアル工事を手掛ける「きゅうなん隊」でおなじみのリテール事業本部の本部長。客の抱える問題や課題に対して解決策を提案し、喜ばれているという。「隊員一丸となってお客さまから信頼され、お客さまを感動させる仕事をしていく」と力強い。現在、時代小説にはまっており、「特に佐伯泰英さんのシリーズ作品はとても面白い」。都城中央ロータリークラブの会員になって5年目。地元の自治公民館では監査役を務めて7年目になる。

森忠夫常務工務事業本部長

森忠夫常務

 送電線や発変電の工事を担当する森忠夫常務工務事業本部長(59)は工務一筋40年。重要なライフラインに携わる技術屋集団を預かる立場として「安全と技術力の継承が会社の重要課題であり、人財育成と処遇改善に日々苦悩中」。信条は「顧客の信頼に応え、満足を提供する」。休日はゴルフのほか、50代後半になって目覚めた家庭菜園での野菜作りで運動不足を解消。温泉と“日課”の晩酌で心のリフレッシュも忘れない。

荒川弘一常務

荒川弘一常務

 荒川弘一常務(63)は1997年、電機メーカーを退職し入社。当時、「電気の九南」にあって空調担当として1人で奮闘していたが、現在は34人の所帯に膨らんだ空調管事業本部を束ねる。設計・施工では、環境に配慮した「省エネ・快適・便利」を追求。客への誠実で素早い対応をモットーに高度な技術力と知識の向上に努めている。若い頃からの趣味は大型バイク。ブランクを挟み、4年前からカワサキの愛車にまたがる。

柿本義一常務人財活性事業本部長

柿本義一常務

 柿本義一常務人財活性事業本部長(61)は人財育成や社員が生き生きと働ける職場づくりに取り組む。自社の成長を支える基盤づくりを「最高に楽しい仕事」と感じる。かつて少年ラグビーのコーチを17年間務め、人を育てることの難しさと喜びを知った。「謙虚に、しかも堂々と」が信条。一番の趣味は「毎年、北海道で滑る」というスキー。50歳を過ぎてからは、妻と共通の趣味として陶芸と茶道も楽しんでいる。

松木政和取締役電設事業本部長

松木政和取締役

 松木政和取締役電設事業本部長(62)は電設工事の統括責任者。「会社が家庭、社員は家族」という“九南愛”の持ち主。仕事で行き詰まったときは、先輩からの教え「大丈夫、どげんかなる」を大切にしている。いつの間にか仕事が趣味になっていたが、今は温泉旅行にはまっている。
(小川祐司)

安田耕一(やすだ・こういち)▽黒川浩之(くろかわ・ひろゆき)▽安田紳一郎(やすだ・しんいちろう)▽廣末晶男(ひろすえ・まさお)▽森忠夫(もり・ただお)▽荒川弘一(あらかわ・こういち)▽柿本義一(かきもと・よしかず)▽松木政和(まつき・まさかず)

社長室
九南の社長室

九南の社長室

 デスク後ろの壁には、社是や創業の精神、経営姿勢などが掲げられている。黒川浩之社長が特に共感するのは創業者の安田秀保氏(故人)が定めた社是「人間創造 人間道場」だ。「九南という会社は優秀な人財を育て、技術と人間性を磨く道場でなければならない」と考えるからだ。

 別の壁にはリース会社が毎月取り換える2枚の絵。絵画鑑賞を好むとあり、絵が替わるのを楽しみにしている。

 そして本棚には京セラの創業者でカリスマ経営者として知られる稲盛和夫氏の著書。稲盛氏の教えを学ぶ盛和塾の機関誌も並んでおり、稲盛氏を深く敬愛している。
 

企業メモ
 1948(昭和23)年3月に設立し、電気工事業を主力に成長。送配電工事、発変電工事などでライフラインを支える。さらには空調、通信など幅広い分野を手掛け、「きゅうなん隊」でおなじみの小口業務も。従業員数は386人。資本金1億円。売上高130億円(2016年6月期)。グループ会社は宮崎日産自動車など18社で総売上高287億円(16年10月期)。本社は都城市都北町5070。

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