みやビズ

2018年7月16日(月)
海外事情 定期便 ~ジェトロ宮崎より~

躍動するホーチミン経済~ベトナム訪問記~

2017/10/20
 目覚ましい経済成長ぶりから「半年前の情報は役に立たない」とも言われるベトナム。今月10~14日、県とジェトロ宮崎は、県内企業の関心度の高いベトナムへ、ミッション団を派遣した。私も事務局として初めてベトナムを訪れたが、急速な経済成長を肌で感じることができた。

ホーチミン市内には日系のファミリーマートや香港資本のサークルKなどのコンビニが展開し、販売している商品も日本と同じ雰囲気だった

ホーチミン市内には日系のファミリーマートや香港資本のサークルKなどのコンビニが展開し、販売している商品も日本と同じ雰囲気だった

 目覚ましい経済成長ぶりから「半年前の情報は役に立たない」とも言われるベトナム。今月10~14日、県とジェトロ宮崎は、県内企業の関心度の高いベトナムへ、ミッション団を派遣した。私も事務局として初めてベトナムを訪れたが、急速な経済成長を肌で感じることができた。

 ベトナムの国土は日本の約0.9倍で、九州を除いた面積に相当する。また、人口は約9270万人で、面積、人口ともに日本を一回り小さくしたイメージだ。だが、経済成長率は毎年6%前後と高水準を維持。平均年齢は約30歳で、労働市場としても消費市場としても各国からの注目度は高い。

 昨年度、県はベトナム北部へミッションを派遣したが、歴史的、地理的な背景から、南部と北部ではビジネス環境や人々の気質も異なると言われている。そのため今回のミッションでは、南北両方を視察する行程とした。

▽コンビニ文化が浸透

 まず訪れたのは、南部のホーチミン市。フランス統治時代に発展を遂げた商都の旧サイゴンが前身。ベトナム戦争を経てホーチミン市へと名前を変え、ベトナム最大の都市に発展。街中には、日系のファミリーマートやミニストップ、香港資本のサークルK、そしてローカルのビンマート+(プラス)と、日本と同じような感覚でコンビニがある。

 また、販売している商品も、ペットボトル飲料やサンドイッチ、菓子類やカップ麺、さらにはアメニティーグッズと、まったく不便さを感じさせない。レジの近くには揚げ物や肉まんのホットショーケースもあり、店舗内も日本のコンビニと同じ雰囲気。利用者の大半がベトナム人で、コンビニ文化がベトナム人にも浸透していると実感した。

▽タワーマンション建設ラッシュ

サイゴン川沿いを中心にタワーマンションの建設が進む

サイゴン川沿いを中心にタワーマンションの建設が進む

 市内はタワーマンションの建設ラッシュで、特にサイゴン川沿いが人気だ。宮崎市で例えると大淀川のような位置付けと表現するとイメージしやすいだろう。サイゴン川周辺を、ローカル、外資、そして日系の開発業者が、いち早い完成を目指し急ピッチで建設を進めているようであった。

 一部屋約100平方メートルからで、分譲価格は約3000万円から。この価格はホーチミン市の1カ月の法定最低賃金375万ドン(約165ドル)からすると大変高価であるが、それでもすぐに満室になってしまうという。ベトナムの急速な経済成長の一端を垣間見た気がした。

▽悪路、渋滞多発のインフラ事情

 ミッション参加者の中には、将来的なベトナム進出を検討されている方もいたため、レンタル工場の視察も行程に組み込んだ。ホーチミン市内から高速道路で約1時間の場所に位置するニャンチャク工業団地内のレンタル工場を視察した。

ホーチミン市郊外のニャンチャク工業団地に向かう車中。工事で通行止めとなった幹線道路から外れて裏道に入ると、砂利道、泥道が現れる

ホーチミン市郊外のニャンチャク工業団地に向かう車中。工事で通行止めとなった幹線道路から外れて裏道に入ると、砂利道、泥道が現れる

 レンタル工場については、以前の記事を参照いただければと思うが、今回視察して実感したことは、ベトナムの道路事情の悪さである。ホーチミン市の街中も至る所で工事が行われていたが、郊外の幹線道路も所々で通行止めにして工事が行われていた。

 今回の視察でも、予定していた幹線道路が工事のため通行止めで、やむを得ず迂回(うかい)したが、ひとたび市内を出ると、舗装されていない砂利道、泥道も多く、大型バスでの移動は大変厳しいものであった。悪路に加え、交通渋滞も重なり、当初移動時間1時間程度と予想していたところ、2時間近くかかってしまった場所もあり、交通インフラの重要性を痛切に感じた。

▽海外視察先のご要望も、ジェトロ宮崎へ

 今回のミッションでハノイ近郊も訪問し、北部最大の港であるハイフォン港も視察した。こちらについては次回ご紹介したいと思う。ジェトロ宮崎では、今回のベトナムのようにミッション団を組成し、県内企業の関心の高い国・地域への視察のアレンジも行っている。

 「輸出、進出先として関心があるが、なかなか単独での訪問は難しい」という意見があれば、ぜひジェトロ宮崎へお寄せいただきたい。ジェトロ宮崎では、県やジェトロの海外事務所とも連携しながら、ミッション団派遣を通じて、県内企業の海外ビジネスのサポートをしていきたい。
(ジェトロ宮崎貿易情報センター・中山裕貴)

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