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2018年4月24日(火)
上々企業

ヤミー・フードラボ(高鍋町)

2017/11/07
 ヤミー・フードラボは、商品開発ノウハウ、食品メーカーなどとのネットワーク、インターネット販売の多店舗化により着実に事業を拡大している。食品の輸出事業に本格的に参入しており、スピード感のある取り組みへの注目度は高い。

美味しいものを世界へ


食品輸出にも取り組むヤミー・フードラボの谷口竜一社長

食品輸出にも取り組むヤミー・フードラボの谷口竜一社長

 ヤミー・フードラボは、商品開発ノウハウ、食品メーカーなどとのネットワーク、インターネット販売の多店舗化により着実に事業を拡大している。食品の輸出事業に本格的に参入しており、スピード感のある取り組みへの注目度は高い。

 谷口竜一社長は学生時代から独立、海外志向が強く、就職先も海外勤務が可能な企業に絞って就職活動していた。入社したのはタイに現地法人を持つ愛媛県内の水産会社。社長との直接交渉でタイ勤務を約束されての入社だった。入社後は、品質保証から経理、営業と各部署を経験。同時に家庭教師を雇ってタイ語の習得も進め、入社半年後には現地法人へ出向した。

 現地法人では工場長に次ぐナンバー2として、魚の加工、日本やヨーロッパなどへの輸出業務、製造から品質管理、総務経理、営業まで何でもこなしてきた。また、日本から訪れる得意先や視察団の接待も行い、食品メーカーの経営者たちとの親交も深め人脈を築いた。

 4年間のタイ勤務を終えてからは、新たに設置された開発営業部で水産物、食品、お菓子、ペットフード等の共同開発、商談、展示会等で商品開発、営業のノウハウを蓄積。そして、11年間の勤務を経て2009年4月に独立し、食品の輸入やインターネット販売を手掛ける当社を創業。12年9月に法人化した。

 前職勤務で培った商品開発、営業ノウハウに中小企業ならではのスピード感を生かして、新規事業を立ち上げ拡大。今ではEC事業、輸入事業、卸売事業、コンサルティング事業、ふるさと納税事業の5事業を手掛けている。 

 EC事業は「おいしいものショップ海と太陽」の屋号で、楽天市場、アマゾンなどのインターネット通販大手に複数の店舗を出店。商品力による認知度向上、幅広い顧客層の開拓、リスク分散を進めている。

 強みであるスピード感や、「食品企業がマスメディアから取材を受けた」という情報などをいち早くすることで、消費トレンドを機敏に把握。商品構成の見直し・変更、掲載順の変更などに反映させることで消費者を飽きさせない工夫もしている。人気の最も高い商品「アーモンド小魚」(瀬戸内・九州産のカタクチイワシとアメリカ産アーモンド)は、リピーターも多く売れ続けている。

 輸入事業では主にタイを中心に東南アジアより仕入れるドライフルーツを扱う。卸売事業は菓子類、海産物加工品などを取り扱い、取引先からの要望があれば国内外のネットワークをもとに協力メーカーと共に商品開発も積極的に行う。その際も、各社が得意な分野を持ち寄り、数量や安全を担保しながらスピード感をもって商品化を進めている。

 16年10月から開始したふるさと納税事業では、地元高鍋町からの要請で地元特産品の掘り起こし、撮影から出荷の取りまとめまで、インターネットノウハウを提供し、ふるさと納税の寄付額増加に大きく貢献する。

 各事業の相乗効果と成長で業績も堅調、17年8月期決算では前期を大きく上回る売上高5億7700万円を計上した。

 谷口社長は「毎年一つの事業を立ち上げ、年商を1億円ずつ伸ばしたい。今期は輸出事業に本格的に参入して安全安心な国産品を海外の消費者に届けるため準備を進めている。田舎の小さな会社でもスピード、機動力、チャレンジを武器に国内外で事業展開ができる企業になれることを示したい。また、今は県外に出ている若者が宮崎に戻ってくる際の受け皿になれるよう成長させたい」と話す。

商 号:株式会社ヤミー・フードラボ
設 立:2012年9月
資本金:300万円
従業員:18名
本 社:宮崎県高鍋町大字南高鍋10032の2
電 話:0983(35)3013
FAX:0983(35)3014
URL:https://item.rakuten.co.jp/yummy39
 社名のヤミー・フードラボには「おいしい食べ物を研究開発して多くの人に届けたい」との谷口社長の思いが込められている。食品とインターネットを軸に事業を一つずつ立ち上げて商品開発、販売で実績を重ねている。中小企業ならではのスピード感で事業を展開しており、準備を進めている輸出事業の本格稼働も楽しみだ。
(帝国データバンク宮崎支店・飛田敬史)

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