みやビズ

2018年6月24日(日)
上々企業

株式会社やまかわ興産(日向市)

2017/08/01
 近年、大雨による災害や地震などの災害を身近に感じることが多い。しかも、集中豪雨による被害や地震による被害は全国各地で見受けられる状況になっているため、国内でも防災に関する意識が高まっている。防災といってもいろいろあるが、やまかわ興産では特に災害時に利用できるグッズの製造販売に力を入れている。

防災への対策


蛍灯の本体底のシールを剥がし、水に浸すと数秒で点灯する

蛍灯の本体底のシールを剥がし、水に浸すと数秒で点灯する

 近年、大雨による災害や地震などの災害を身近に感じることが多い。しかも、集中豪雨による被害や地震による被害は全国各地で見受けられる状況になっているため、国内でも防災に関する意識が高まっている。防災といってもいろいろあるが、やまかわ興産では特に災害時に利用できるグッズの製造販売に力を入れている。

 同社が開発した「蛍灯(ほたるび)」は、水に浸すことで点灯するコンパクトな非常用電灯。重量は25グラム、本体の大きさは30ミリ×70ミリ×3ミリで使い捨てライターほどの大きさ。携帯性に優れるため、ポケットやかばんに忍ばせておきやすいサイズだ。使い方は本体底部のシールを剝がし、水に浸すと数秒で点灯し明かりを得ることができる。

やまかわ興産が製造販売する蛍灯

やまかわ興産が製造販売する蛍灯

 特徴は、火災を引き起こす可能性がなく、点灯方法が簡単であること。スプーン1杯の水で約1週間連続発光が可能で、密封状態で約5年間の保存ができる。有害物質を含んでいないため、一般不燃物として廃棄できる。携帯電話の液晶画面ほどの光量があり、夜間の安心を得るには十分だ。

 もともとは土木工事でも、推進工事を専門とする同社。全国で施工してきたが、河野利久社長は全国各地で大きな災害があった時には必ず支援に駆け付けてきた。さまざまな被災地で支援を重ねるうちに、「災害が起こった時に何ができるか」「災害が起こる前に何が準備できるか」について強く関心を持つようになったという。

 実際に災害発生時に物品の支援を行った際に、物によっては支援を断られる場合があったという。被災者が望んでいても、支援を引き受ける団体の基準に沿わないという理由で断られるケースもあり、「本当に被災者が欲しているのは何なのか」といろいろと考えさせられたという。衣食住に関する支援は当然だが、その次の段階としては、夜間の安心といった生活のための支援が必要になってくるのだという。

 「蛍灯」は現在、多くの施設や団体での防災用製品としての備蓄品、常備品として採用されるようになってきた。現在は、災害時の窓口ネットワークとしてのパートナー販売の業務提携先も募集している。河野社長が現在は製造と販売まで手掛けるようになった非常用の明かりによって、全国の被災地などで、明かりがあることの安心を感じてもらえる状況がもっと生まれるだろう。そんな状況を想像すると、今後の新製品の開発にも期待が大きい。

商 号: 株式会社やまかわ興産
本 社: 宮崎県日向市細島667の12 
代 表: 河野 利久
設 立: 昭和57年11月24日
資本金: 2,500万円
電 話: 0982(52)4045
 防災に関しての意識が日に日に高まる中で、実際に被災した場合を想定してどのような準備ができるのか。最低限必要な物から、その次に必要な物など、なかなか想定が難しい部分もある。そんな中ですぐに取り掛かることができる準備の大切さに着目すると同社の「蛍灯」は非常に注目度が高い。
(帝国データバンク宮崎支店・甲斐 琢磨)


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