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2019年10月18日(金)
上々企業

AIDEES(宮崎市)

2014/11/18
AIDEESの篠原三剛代表

独立支援型飲食サービス

AIDEESの篠原三剛代表

AIDEESの篠原三剛代表

 飲食店の従業員にとって、「いつか独立して自分自身の店を持ちたい!」「飲食店の経営者になりたい!」は夢であり最大の目標の一つだ。そんな夢をかなえる仕組みを持ち実績をあげている飲食事業者がAIDEES(宮崎市)だ。

 同社は2002年11月創業、06年4月法人化と比較的業歴は浅いが、現在、宮崎市内において和食・居酒屋「よどはん」「ほっこり」「横路まるぞう」、洋食居酒屋「SKYGOLD」「ハイ-ヴォレ」、料亭「ふじいち」、カフェ・バー「クラチバー」、食堂「浜茶屋」の飲食店グループ8店舗を展開するまでに至っている。

 飲食店事業の拡大は篠原三剛代表の経営手腕によるところも大きいが、その事業展開を支えているのが、グッドウィル事業という同社独自のビジネスモデルである。

 同社では現在1店舗「浜茶屋」を直営し、残り7店舗は当社が掲げるグッドウィル事業により独立した経営者が運営する店舗だ。

 グッドウィル事業とは、篠原代表がやる気や志のある従業員に目標を実現、達成させ飲食店を永続的に発展させていくシステムとして考案したものである。

 同社が店舗企画・開発・出店などの初期投資から開店後の運営や人材育成を行う。その店舗の店長には志のある店長候補を募集・選定して担当させ、店長は未来のオーナーとして、独立を目標に高いモチベーションで店舗運営、接客など日々のオペレーション業務に取り組みながら店舗経営者として成長し、店舗運営が軌道に乗り一定の収益を計上できるようになり、店長のスキルも備わった段階で店舗運営に関わる権利や設備を譲渡する制度である。

 独立までは最短1~5年のスパンであり、営業権の譲渡では資金も必要となるが、新オーナーが資金調達を行う際には必要に応じて代表が保証も行う徹底ぶりで独立を支援している。

 新オーナーは店舗経営者としての独立であり借入金を抱えることになるが、既に軌道に乗った店舗運営をそのまま引き継ぐことになるため資金計画が立てやすく初期のリスクを軽減できる点は大きなメリットであり、何よりも自分の店として運営していくことが大きな喜びとなっている。

 もちろん人材の能力、適性から独立に至らなかったケースや店舗運営が軌道に乗らず閉店した店舗もあるが、これまでにこの制度を利用して独立し活躍している店長は現在7人いる。

 「飲食業は気軽に始めやすい事業であるため、参入者は多くあるが、初期投資が負担となり景気や天気、人気に左右されやすい水物でもある厳しい業界。店舗運営の初期投資とノウハウを提供してリスク軽減させ、志ある人材、一人でも多くに飲食店オーナー、店長へのチャンスを与え、育てて夢をかなえさせていきたい」と話す。

 独立後の店舗運営支援では、店舗スタッフの育成、研修プログラムの実施、メニュー開発、マーケティング、販促支援などのバックアップを行い、各店舗よりコンサルティング収入を得ている。

 また、同業他社との競合が厳しい中、立地や業態が異なる8店舗の店長が定期的に情報交換を行い、立地条件を生かした広告宣伝活動、利用客のリピート率を高めるための季節料理の案内や来店への御礼の手紙送付などを徹底的に実施することで、各店舗とも独立後も固定客を抱えて稼働状況も良好のようだ。

 今後は、宮崎市内の店舗は現状を維持しながら、別会社で手掛けている不動産事業とともにフィリピンに進出し、高級住宅地の富裕層を対象に移動式屋台店舗で鶏料理を展開していく計画を進めている。将来的にはフィリピン版グッドウィル事業の展開も視野に入れており、既に不動産事業には着手取得ずみだ。

 
資本金:300万円
従業員:4人
本社:宮崎市新別府町前浜1400-16
TEL:0985(60)1830
FAX:0985(60)1831 
http://www.aidees-t.com/
 同社が手掛けるグッドウィル事業は、自分自身が働いている店の経営者になるという夢をかなえるビジネスモデルであり、この制度がエンジンとなって従業員のモチベーションは高まり、人材の成長、店舗経営の成功にもつながっている。
 グループ各店舗とも業態が異なり、雰囲気づくりやメニューなどにこだわりが感じられ、客層や利用方法も様々で相乗効果をあげている。
 代表篠原氏の事業意欲は旺盛で次の展開が楽しみだ。
(帝国データバンク宮崎支店・飛田敬史)

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