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2019年7月21日(日)
上々企業

くるま工房くろぎ(宮崎市)

2014/09/09
福祉車両のレンタカーでは車いすのまま乗車することが可能で、レンタルしてドライブができることは魅力的

人に優しいくるま工房  ~車両に希望を乗せて~


 宮崎県内で自動車車体整備業を主業とする企業は26社(2014年8月現在、帝国データバンク調べ)あるが、福祉車両やキャンピングカーなどの特種車両の企画・製造・販売・レンタルまでワンストップで行える企業は同社のみである。

 代表の黒木順二氏が、ディーラーなどで経験を積んだ後に、02年4月に創業した。福祉車両では運転する人に合わせてオリジナルの車両を造ることから、オートメーション化された自動車製造と比べると収益性に期待はできない。しかし、ユーザーに喜んでもらえる車両造りをモットーとし、ユーザーからの支持を得て着実に業績を伸ばしている。


 一般的な自動車車体整備業から特種車両の自動車車体整備業へ一時的に参入する企業はあるものの、車検を通すためには自動車工学などの専門的な知識が必要だ。相応の労力もかかることから持続して特種車両の自動車車体整備業を行う企業は、九州圏内で見ても数少ない。

 ユーザーのニーズに合わせて、特種車両の製造を行う一方、福祉車両のレンタルも行っている。軽自動車のスロープ仕様や助手席回転シート装着車、右上下肢の不自由な障害者向けの左アクセル装着車、デイサービス向けリフト付き車などを取りそろえ、福祉車両購入前に試乗も可能だ。福祉車両のレンタカーでは、車いすのまま乗車することが可能で、福祉車両をレンタルしてのドライブができることは魅力的である。

福祉車両のレンタカーでは車いすのまま乗車することが可能で、レンタルしてドライブができることは魅力的

福祉車両のレンタカーでは車いすのまま乗車することが可能で、レンタルしてドライブができることは魅力的

 福祉車両のほかに、キャンピングカーの取り扱いも行っている。軽自動車や普通車の改造バージョンのほか、オリジナル商品、他社ビルダー車、キャンピングカーのレンタルも行っている。キャンピングカーではオリジナルの「空・くう」シリーズが人気で、定年退職後の日本一周旅行など夢が広がる一台だ。
 

同社オリジナルのキャンピングカー「空・くう」シリーズ

同社オリジナルのキャンピングカー「空・くう」シリーズ

 最近は災害時に使用される特種車両の製造も請け負っており、福祉車両やキャンピングカーなどの特種車両で培った経験と知識が生かされている。

 13年からはレスポワール(l’espoir=フランス語で希望の意)をキーワードに事業に取り組んでいる。地道な努力とこれまでの実績に裏打ちされた同社の特種車両が、希望を乗せて宮崎県内、全国の公道を走る姿を見ることが増えてくると思われる。
 

 
設立:2003年6月
資本金:300万円
本社:宮崎市跡江2624
TEL:0985(62)3711
http://www.l-espoir-miyazaki.jp
 福祉車両の企画・製造はユーザーからの要望が案件ごとに異なることから、同じ車両は二つとしてないといえる。ユーザーの要望に応えて、本当に役に立つ車を提供するには、相当な手間がかかり、福祉車両を必要とする人にとっては、なくてはならいない企業である。「人に優しいくるま工房」として、これからも「優しさ」と「情熱」を注ぎ、希望を乗せた車を提供し続け、ユーザーの笑顔を増やすことのできる企業であると確信する。
(帝国データバンク宮崎支店・山内良造)

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