みやビズ

2018年4月23日(月)
上々企業

デイリーマーム

2014/08/15

国産原料、無添加へのこだわり

 近年、食の宝庫としても注目されている宮崎県の魅力を県内外に広めるため、県ではフードビジネス推進課を設置。「みやざきフードビジネス振興構想」を策定するなどして、企業を後押ししている。

デイリーマームが国産原料と無添加にこだわって作っている「ゴボチ」のプレーン味とピリ辛味(下)

デイリーマームが国産原料と無添加にこだわって作っている「ゴボチ」のプレーン味とピリ辛味(下)

 「にこ丸堂」の屋号で弁当の製造、販売を手掛けているデイリーマームも、宮崎空港でのお土産品として、また県内外の生協や食料品店で売れ行き好調な商品「ゴボチ」の販売を拡大。東南アジアなどでの展開も進めている。

 ゴボチ開発のきっかけは、弁当の総菜として使われていたゴボウスナック。特に女性からの評判が良く、「ゴボウスナックだけを売ってほしい」という要望が多かったことから、個別包装して販売することとなった。宮崎県食品開発センターとの共同研究により味付けや保存性向上などに改良を重ね、商品化されたのが2011年11月だった。

 スタートは順調だったが、課題も抱えていた。一つ目はゴボウの確保。近年、他県産のゴボウや契約農家数の拡大などで安定的に確保できるようになったが、春先の低温や干ばつなどが発生すると生育は低下。収穫量が減少すれば商品の生産量は落ち込み、流通量が少なくなればゴボウの仕入価格は高騰する。価格高騰分を売値に転嫁することもできないため、自社で負担する状況が続いていた。

 二つ目はゴボチの販路。大手ディスカウントストアや量販店からの取引打診があり、生産体制を拡大したとはいえ国内大手メーカーと比較すれば生産量は少ない。欠品状態が続くことによる懸念もあるため、100パーセント対応しきれていないのが現状である。

 課題をクリアしていく中でゴボチの評価は徐々に高まり、歯ごたえと食感、ゴボウの風味が生かされていること、食物繊維が豊富で整腸作用を促すこと、消費者の健康嗜好(しこう)や無添加食品の市場拡大も追い風となって、年間販売数量は数十万袋にもおよぶヒット商品となった。

 「商品化当初からこだわった点は国産原料。特に西日本一の生産量を誇る県産ゴボウを多く使った点と、無添加の調味料で味付けをした点」と和田優社長は語る。こだわり続けたかいもあり、13年度優良ふるさと食品中央コンクール国産農林産品利用部門で最高賞にあたる農林水産大臣賞を受賞。既存取引先だけでなく新規取引先からの引き合いも殺到しており、同年9月に新工場を県工業技術センター内に増設、安定供給に向けて動き出している。

 新商品の開発にも余念がない。プレーンしょうゆ味を中心におつまみピリ辛味もラインアップとしている。ブラックペッパー味も展開し、好評を得ている。

 「県内企業とのタイアップ商品やゴボウ以外の食材を使った商品開発なども進めている。より多くのお客さまに商品を届けていきたい」と和田社長は笑顔で話す。

 商品に関する問い合わせは当社まで。

 
設立:2007年4月
資本金:1100万円
本社:宮崎市花ケ島町観音免890-1
TEL:0985(65)6655
http://www.nikomaru.com
 同業他社との差別化を図るためにこだわった原料と調味料だけでなく、素材の味を生かした調理法が消費者ニーズにマッチしている商品。商品に込められている思いや熱意を語る和田社長の表情はとても印象的で、今後の活躍に期待したい。
(帝国データバンク宮崎支店・宮本幸一)

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