みやビズ

2019年10月18日(金)
上々企業

崎田工務店

2014/06/20

顧客への優しさにブレがない、地域密着型の工務店


 本県で木造建築工事業を主業とする企業は867社(2014年5月現在)。近年は大手ハウスメーカーの進出などから地場工務店を取り巻く環境は厳しさを増している。このような中、施工棟数を着実に伸ばし、成長しているのが崎田工務店(都城市)だ。同社はことし5月に創業10周年を迎えた。宅地販売から木造住宅建設、リフォームまで、顧客の要望に応じた柔軟な提案ができることを強みとし、11年16棟、12年30棟、13年42棟と着実に施工棟数を伸ばしている。

都城市都北町に新築中の崎田工務店の本店建物

都城市都北町に新築中の崎田工務店の本店建物

 崎田英俊代表が長年木造建築工事業に従事してきた経験を生かして創業したもので、宅地販売に併せて建物を建てる「売り建て」も行っている。口コミで新築木造住宅の受注件数を拡大。10年間の施工実績は、都城市内を中心に約200棟に及ぶ。その特徴は崎田代表自らが接客を行い、顧客の要望に応えることである。住宅性能を重視する顧客もいれば、価格を重視する顧客もいる。それぞれの要望に対して、最適な提案を行うことにより顧客満足度を高めている。

 同社のトレードマークは「ひつじ」。これは崎田代表のえとに由来するもので、「ひつじ」と言えば優しいイメージがあり、同社も人に優しい住宅造りに徹している。年間で約40棟を手掛けるが、その全てを代表が設計、施工管理、地鎮祭、棟上げ式、竣工(しゅんこう)式まで担当する。少数精鋭による運営と一貫したサービスを提供することで、顧客への優しさにブレがない。また、代表自ら施工管理を行うことによりコストを抑えることが可能となっている。

 崎田代表は多忙な業務の傍ら、稲作を兼業で行い、田植えから稲刈り、精米までを行う。都城市内は兼業農家も多い。代表自ら農業をしていて顧客目線に合った提案ができることも、地域に根ざした木造建築工事会社として支持を得られている理由である。

 現在は都城市丸谷町にあるが、顧客の利便性を高めるため6月下旬に都城市都北町へ本店を移す。LIXILのスーパーウォール工法の施工代理店に加盟。選択肢を増やして顧客のための提案を行い、これからも地域密着型の工務店として、地域社会の快適な居住空間の創造に貢献したい方針である。

 
創業:2004年5月(設立:05年12月)
資本金:300万円
本社:都城市都北町3530-1(新)
TEL:0986(38)2871(新)
 脱サラして木造建築工事を手掛ける起業家は多いが、代表自ら施工管理を行い、年間で40棟を施工する企業は今まで見たことがない。代表の人柄に対する協力業者の信頼もあって、ここまでの実績を積み上げることができたのだろう。この規模の企業であれば、営業や設計などに相応の人員を要するが、同社は代表が全てを行うことで、コストをかけない運営体制を構築している。都城市内で同社の工事看板を見かけることが多いが、これからも着実に施工件数が増えるだろう。
(帝国データバンク宮崎支店・山内良造)

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