みやビズ

2019年4月19日(金)
上々企業

観音池ポーク

2014/03/14

とことんこだわる観音池ポークを全国へ

 現在全国各地において、地元で生産された農産物や水産物をその地域で消費する地産地消活動、地産地消活動に取り組むことで生産者と消費者を結びつけ、農業や水産業などを活性化させる活動が積極的に行われている。

観音池ポーク

観音池ポーク

 宮崎県においても飲食店や食品小売業などが地産地消に取り組んでいるほか、地方自治体では食育とマッチングさせて情報の発信やイベントの開催などを手掛けており、近年食の宝庫としても注目されている宮崎県の魅力を県内外に広めている。

 都城市に本社を構える(有)観音池ポークは、特定農家にて肥育された豚肉のみを利用して精肉販売および総菜や加工品の製造・販売を手掛けているが、現在総菜の全国展開に向けて着実に準備を進めている。

 当社のスタートは平成2年10月に高城町の養豚農家が集まって発足した高城町観音池ポーク研究会の設立で、自然由来の炭素飼料であるネッカリッチを使って臭みの少ない「観音池ポーク」を生産して20数年が経つ。

 パン粉を配合したリサイクル飼料を与えるエコフィードにも取り組んでいるほか、抗生物質残留検査を定期的に実施して安全性も追求しているため、都城市内の卸業者を経由して県内外のスーパーなどで販売されている精肉の売れ行きは好調である。

観音池ポークを使ったメンチカツ

観音池ポークを使ったメンチカツ

 しかし、人気部位であるロースやバラなどは焼肉やしゃぶしゃぶ用として出荷が増えているが、ウデやモモといった部位の販売数量は停滞していた。伸び悩む部位の消費を増やせないかと商品開発する中、家庭の味を追求してたどり着いたのがコロッケやメンチカツなどの総菜だった。

 肉や野菜をふんだんに利用した総菜は甘みも多く幅広い年齢層に好評で、直営店には地元住民だけでなく鹿児島県や宮崎市内から買い求める顧客も多くあると馬場社長は語る。その他、生ハムやソーセージなどの加工品に加え、現在販売を推し進めているのが冷凍メンチカツと豚足。冷凍メンチカツは保存が利くことから遠方への持ち帰りや贈答品などにも重宝されており、豚足は現在限られた数量にとどまっているが精肉自体に臭みが少ないこと、コラーゲンが多く含まれる部位であることから、今後の展開が期待されている。

脂肪質が少なく、アクや肉縮みが少ないのが特徴

脂肪質が少なく、アクや肉縮みが少ないのが特徴

 平成24年6月には6次産業化の認定証の交付を受けたほか、同年9月にはものつくり産業新製品開発支援事業の認定証の交付を受けており、補助金などを利用して総菜加工室の増設も進んだことから、生産体制は整った。

 今後は新商品の開発をさらに進めるとともに、計画している宮崎市内への新規出店なども進めていきたいとしている。
 
設立:2001年3月
資本金:1100万円
従業員数:4人
本社:都城市高城町石山147-1
TEL・FAX 0986(58)5499
URL
http://www.kannonike-pork.jp
オンラインショップ
http://shop-kannonikepork.jp/
現在4カ所の農場で一貫経営されている「観音池ポーク」。

 さらなる安全、安心、おいしさを追求するために、直売店で得たお客さまの声を各農家にフィードバック、飼料や肥育方法などを常に研究して発展させていく姿勢は当社の強みであると感じた。

 精肉や加工品、総菜は電話やFAXだけでなく、オンラインショップでの展開にも力を入れていきたいとしている当社の今後の発展に期待している。
(帝国データバンク宮崎支店・宮本幸一)

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