みやビズ

2019年6月16日(日)
上々企業

ティーネットプロ

2014/02/14

宮崎県の良さを全国へ

 宮崎県は古事記や日本書紀に記載のある「日向神話」をはじめ、天岩戸神社や天孫降臨といった神話と伝承のふるさととしてこれまで知られてきた。

当社が手掛けるインターネットサイト

当社が手掛けるインターネットサイト

 しかし、近年は全国和牛能力共進会で2連覇となった「宮崎牛」、完熟マンゴー「太陽のたまご」、宮崎県発祥の鶏肉料理「チキン南蛮」など食の宝庫としても注目されている。

 宮崎市に本社を構える有限会社ティーネットプロは、宮崎県の「食」を生産者の目線で取り上げて新しい観光資源として情報を発信している。

 当社のスタートはシステム開発。大学院卒業後、プログラマーとして従事していた津曲智英社長は、当時都心部で急成長していたIT事業に興味を持ち始め、独学でウェブの知識を習得。興味を持ち始めていたデザインの仕事も含めて自身の道を歩んでいきたいとして2001年8月に独立、翌年8月に当社を設立した。

デザインを本格的に手掛けるきっかけとなった「街市」のロゴデザイン

デザインを本格的に手掛けるきっかけとなった「街市」のロゴデザイン

 現在手掛けているのはウェブアプリケーションの開発や業務管理システムの構築などさまざまであるが、新規開業の医院における予約システムの開発やインターネット通信販売システムの制作およびコンサルティングを手掛けている。中でも当社が手掛けた県内酒造メーカーの通販部門は、前年対比で150%の売上高を示すなど、実績も豊富である。

 津曲社長はIT事業を進める傍ら、宮崎県の新しいブランドを確立するために商品のネーミングやデザイン、キャッチコピー、商品開発などのブランディング戦略も手掛けている。

 きっかけは宮崎市中心部で月1回開催されている「街市」のロゴをデザインしたこと。

 地域活性化、地産地消、ブランド化を以前から興味のあったデザインを通してかかわっていきたいという思いが実現した。

「MIYAZAKI CAVIAR 1983」のパッケージデザインも津曲社長が手掛けた

「MIYAZAKI CAVIAR 1983」のパッケージデザインも津曲社長が手掛けた

 街市のロゴデザインをきっかけに、スパークリング清酒「はじまり」のデザインを手掛けたほか、現在「MIYAZAKI CAVIAR 1983」のパッケージデザイン、ダチョウの卵を使った「ダバードプリン」のデザインなど、平面だけでなく立体のデザインも手掛けている。

 IT事業、デザイン、商品開発のブランディング戦略と事業を進める中で、津曲社長は「街市」に参加する中で宮崎県のさまざまな食に触れる機会が増え、特に生産者のこだわりや思い、声などを見聞きするようになった。

 よりおいしいものをお客さまに届けるために取り組んでいること、食べたときの感動やおいしさをより多くの人に知ってもらいたい、それをITやデザインを織り交ぜて発信できないかと考えた結果生まれたのが、宮崎県の「食」を観光資源として発信する事業「in season」事業である。

「in season 事業」で発行されているフリーペーパー

「in season事業」で発行されているフリーペーパー

 2012年10月から事業を開始して以降、農産物、畜産物、水産物を取り扱うさまざまな生産者を取り上げて情報を発信、翌年10月からはフリーペーパーを毎月発行しているが、月1万部にまで拡大している。

 今後の展開としては、「宮崎県には食べ物以外にも観光や歴史など県外に向けてアピールしていきたいものがたくさんある。現在進めているのは日南市に拠点を置いての活動。商品開発や街おこしのほか、食を伝える事業を展開していきたい」と語る津曲社長。今後は全国にさまざまな情報を発信するモノづくりの会社として事業を進めていきたいとしている。

 
設立:2004年8月
資本金:2000万円
従業員数:5人
本社:宮崎市宮崎駅東2-4-11(2F)
TEL 0985(26)8851
FAX 0985(75)0444
URL http://www.tnetpro.co.jp
 宮崎県内で総合建設コンサルタントを手掛ける会社のグループ会社である当社。グループ会社のウェブ制作はもちろん、多業種のウェブ制作に加え様々な「食」に関する商品のパッケージなどをデザインしている。

 同じ黒でも濃い黒、青みがかった黒など様々あって、色によって手に取った消費者の購買意欲が左右されることもあるとのこと。

 より多くの宮崎県の食、文化、歴史を全国に向けて発信していくことを期待している。

(帝国データバンク宮崎支店・宮本幸一)

アクセスランキング

ピックアップ