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2018年8月15日(水)
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渡辺和子さん(ペットの納骨堂「虹の家」店長) 葉祥明 絵・訳「虹の橋-Rainbow Bridge」

2016/08/17
【わたしの一冊】渡辺和子さんお勧めは、葉祥明 絵・訳「虹の橋-Rainbow Bridge」(佼成出版社)

“いのちの永遠性”考える

わたなべ・かずこ  宮崎市出身。1997年、総合葬祭のふじもと美誠堂(宮崎市)に入社。ことし3月から現職。遺族の心をケアするグリーフケア(悲嘆回復)の一環として取り組む「ペット同伴葬」で準備段階から中心的役割を担った。虹の家はアルテ本郷(宮崎市本郷北方)に隣接。ペットをモチーフにしたイラストなども展示している。

わたなべ・かずこ 宮崎市出身。1997年、総合葬祭のふじもと美誠堂(宮崎市)に入社。ことし3月から現職。遺族の心をケアするグリーフケア(悲嘆回復)の一環として取り組む「ペット同伴葬」で準備段階から中心的役割を担った。虹の家はアルテ本郷(宮崎市本郷北方)に隣接。ペットをモチーフにしたイラストなども展示している。

虹の橋-Rainbow Bridge

著 者:葉祥明 絵・訳
出版社:佼成出版社

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 この世を去ったペットたちは、天国へ行く前に、虹のたもとにある緑の草原へ行く。そこは食べ物や水が用意された暖かい場所で、老いや病気から解放された元気な体で仲間たちと楽しく遊び回っている。しかし、たった一つだけ気掛かりがある。それは残してきた飼い主のこと-。

 「虹の橋」は、飼っていたペットを亡くした人々の間で広く知られる、比喩的な場所のこと。作者不詳の散文詩(英語)の主題として取り上げられており、最初は米国で広がり、インターネットを通じて世界中に広がったとされる。日本では作詞家として有名な湯川れい子さんの訳、半井馨さんの絵で絵本になっているが、私は葉祥明(よう・しょうめい)さん絵・訳の絵本が好きだ。

 優しい色使い、柔らかなタッチがストーリーを引き立たせる。草原での生活は幸せで満ち足りたものではあるが、ペットたちは残してきた飼い主がいない寂しさも感じている。そんなある日、1匹が立ち止まり遠くを見つめる。その瞳はきらきらと輝き、体は喜びに震え始める。大好きな飼い主と再会する場面は何度読んでも感動する。

 3年ほど前、私も愛猫を亡くし、寂しい思いをした。ペットを亡くし、同じように寂しい思いをしている人たちのブログを読む中で知ったのが「虹の橋」のことだった。詩を読み、絵本を読むと“いのちの永遠性”について考えさせられる。飼い主とペット、お互いがお互いを思い続ける限り、その絆が消えることはないと思う。先にこの世を旅立ったペットたちといつか再会できるという考え方は、ペットロスに苦しむ人たちの「救い」になるのではないだろうか。

 ことし3月、ペットの納骨堂「虹の家」を開所した。名前には虹の橋のたもとでペットたちが、心穏やかに飼い主を待つことができるようにという思いを込めた。飼い主たちの喪失感を少しでも和らげられる場にもしたいと考えている。置いてあるいすに座り、ペットの思い出話を語ってほしい。「虹の家」も飼い主と亡くなったペットをつなぐ“救いの場”にしていきたい。

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