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2019年7月19日(金)
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長友宏哲さん(日向自動車学校社長)

2016/01/20
【わたしの一冊】長友宏哲さんお勧めは、盛田昭夫著「21世紀へ」(ワック)

盛田昭夫著「21世紀へ」(ワック)

原則追求の大切さ知った

ながとも・ひろのり 1971(昭和46)年5月、日向市生まれ。94年に入社し、2013年から現職。県内で三つの自動車教習所とホテル「ルミエール日向」のほか、飲食店も経営する。日向高時代は硬式テニス部に所属し、県高校総合体育大会のシングルス、ダブルス、団体で優勝。中京大体育学部卒。

ながとも・ひろのり 1971(昭和46)年5月、日向市生まれ。94年に入社し、2013年から現職。県内で三つの自動車教習所とホテル「ルミエール日向」のほか、飲食店も経営する。日向高時代は硬式テニス部に所属し、県高校総合体育大会のシングルス、ダブルス、団体で優勝。中京大体育学部卒。

21世紀へ

著 者:盛田昭夫
出版社:ワック

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 大学卒業後、愛知県内にある国内大手の自動車教習所で1年半、長期研修を受けた。「研修を終えたら、米国留学を許す」という約束を父から取り付けていたが、日向市内でしのぎを削っていたライバル教習所を父が買収したため「戻って、そこに入れ」。米国留学の夢は霧消した。

 買収した教習所に専務取締役として単身放り込まれた。社員はすべて年上で、長年ライバル関係にあったため、社内の空気は完全なアウェー。話に耳を貸してくれない社員、コミュニケーションを取ろうにも避けられる日々。運営方針の違いもあり、何人もの社員が辞めていった。ストレスからノイローゼ寸前になり、「何とかしなければ」と経営本や自己啓発本をむさぼり読んだ。しかし、どれも胸に落ちなかった。

 27歳の時、スティーブン・R・コヴィー著「7つの習慣」(キング・ベアー出版)と出合い、思考回路のスイッチがすべて入れ替わった。それまでは「どうして社員たちは…」「なんで、こんな仕事をしてるんだ…」「アメリカに行っていれば…」と考えていたが、それは間違いだった。他人や環境など外的要因を変えることはできず、自分自身が主体性を持って、自らの価値観を確立し、自分に対して約束をし(目標を立て)、それを守る「自立した存在」に変わる必要があると気づいた。それからは目標達成のために、自分のアプローチや考え方を柔軟に変えられるようになった。成功には原理原則、法則があると教えられた気がする。

 2年後、今回紹介する「21世紀へ」を読んだ。世界的企業であるソニーの創業者の1人、盛田昭夫さんが1960〜90年代に、その時点、その時点における所感や意見をつづった論文の集大成。その内容は「7つの習慣」と見事に重なっていた。語られる言葉は非常に実践的で、人として、経営者としていかに考え、どう行動すべきかを指し示してくれる。

 盛田さんは「物事に取り組むときに基本原則を追求し、見抜いて行動すること」と説いている。基本原則とはビジョン、経営理念、経営哲学、価値観などを網羅すると考える。経営の成功法則と置き換えていいのかもしれない。盛田さんは原理原則を追い求め、決してぶれなかった。

 会社の経営理念や経営方針を考える際、多くの示唆をこの本は与えてくれる。これとは別に、日本は今まさに国を挙げて国際化に突入している。世界を相手に活躍した盛田さんが記したこの本は、環太平洋連携協定(TPP)をはじめとする国際化への備えとしても一読の価値がある。

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