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2018年9月22日(土)
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生駒祐一さん(テラスマイルCEO)

2015/02/04
【わたしの一冊】生駒祐一さんお勧めは、堀義人著「吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る」(東洋経済新報社)

堀義人著「吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る」(東洋経済新報社)

“志”を持つことの重要性説く

いこま・ゆういち 東京都出身。大学卒業後、シーイーシーに入社。2014年4月に農業系のベンチャー企業「テラスマイル」を設立。37歳

いこま・ゆういち 東京都出身。大学卒業後、シーイーシーに入社。2014年4月に農業系のベンチャー企業「テラスマイル」を設立。37歳

吾人の任務 MBAに学び、MBAを創る

著 者:堀義人 
出版社:東洋経済新報社

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 この本に出会ったのは2007年。大手ITシステムインテグレーター・シーイーシー(東京)に入社して6年が経過し、起業を含めて転職を考え始めた時だ。転職しようと、コンサルティング会社に試験を受けに行くと、まったく通用しなかった。会社では実績を残し、社長賞までもらったが、まだまだ実力が足りないことを思い知った。そこで、自分を鍛え直そうと手に取ったのが、「吾人の任務」。この本に出合ってなければ起業していなかったかもしれない。

 著者の堀義人さんは、国内ナンバーワンの生徒数を誇るビジネススク-ル「グロービス」の代表。商社からハーバード大学に留学してMBAを取得。そこで、日本の人材育成や教育の在り方に疑問を感じ、ハーバードスタイルのビジネススクールをスタートさせた。

 本の序盤で、ビジネスは競争であり、そこには定石があると指摘し、定石を学ぶことの大切さを説いている。日本人は勘と経験に頼るところが大きいが、定石を学んだ上で経験を生かした方がより加速度が増していく。競争を生き抜くビジネスに対応するには、教えられたことをメモするだけの教育では足りず、ディスカッションスタイルの学びが必要ということも強調している。

 また、よく「志」という言葉が使われている。堀さん自身、ハーバードから商社に戻り、順風満帆な人生を送るという選択肢もあった。しかし、「教育を変えなければならない」という志を持ってしまったことで、商社には戻らず、起業を決意した。その志を持ち、起業を決断するというエピソードこそ、自分の土台となった。

 さらに、「創造と変革の志士」という言葉は、常に自分の中にある。世の中に対してイノベーション(変革)やインパクトを与えることの重要性を説いた言葉だが、例えば、事業を進める上でつらいときにも、「志士だから頑張らないと」と気持ちを強く持っていくことができるようになった。

 この本は迷った時に、何度も読み返しているが、宮崎の若い人たちにも、ぜひお薦めしたい。宮崎では若手の人が活躍できる場はそう多くないと感じている。そんな中で、自分はどんな志を持つのかという事を考えるきっかけになるのではないか。特に20代の後半。自分のキャリアを積む1年、1年を大事にするためにも、手に取る価値のある本だと思う。

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