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2019年8月26日(月)
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小田原義征さん(常盤産業社長)

2014/11/19
【わたしの一冊】小田原義征さんお勧めは、ジェレミー・リフキン著「第三次産業革命」(インターシフト)

ジェレミー・リフキン著「第三次産業革命」(インターシフト)

世界が目指すべき方向提案

おだわら・よしゆき 1944(昭和19)年4月、宮崎市出身。71(同46年)に常盤産業を設立。全日本不動産協会常務理事も務める

おだわら・よしゆき 1944(昭和19)年4月、宮崎市出身。71(同46年)に常盤産業を設立。全日本不動産協会常務理事も務める

第三次産業革命 原発後の次代へ、経済・政治・教育をどう変えていくか

著 者:ジェレミー・リフキン 
出版社:原タイトル:THE

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 ことし5月にルクセンブルクであった世界不動産連盟の世界大会に出席した。そこで基調講演をしたのがリフキン氏。彼は世界各地から集まった不動産業者の代表らに第三次産業革命のビジョンを紹介した。帰国後、この本を読み「これこそ世界が目指すべき社会」との思いを強くした。

 リフキン氏は世界的なビジネススクール「ウォートンスクール」(米国)の上級講師。欧州連合(EU)の行政府である欧州委員会や、ドイツのメルケル首相のアドバイザーを務める。

 19世紀の第一次産業革命や20世紀の第二次産業革命は、人々の生活や仕事の在り方をあらゆる面で根本的に変えてきた。特に石油が主役の20世紀は変化が大きく、世界の人口は半世紀前の30億人から今や70億人へ。不穏な気候変動も増え、このままでは地球に人が住めなくなる恐れが出てきた。

 そこでリフキン氏は、人類がまったく新しいエネルギー体制と産業モデルへ急いで移行することを提唱する。それが第三次産業革命だ。彼は革命のどだいとなる五つの柱を、こう紹介している。

(1)再生可能エネルギーへの移行。
(2)全ての建物を小型発電所に変え、再生可能エネルギーを利用現場で収集する。
(3)全ての建物とインフラに水素などの貯蔵技術を配備し、間欠的に生じるエネルギーを貯蔵する。
(4)インターネット技術を利用し、電力系統をインターネットのように機能するエネルギー共有インターグリッドへ変える。
(5)全ての車を電気自動車または電池自動車に切り替える。

 実は不動産業界は、(2)や(3)のようなスマートハウスが2020年に広く普及するよう東京大と共同研究をしている。先日は北九州市で水素自動車が走るのも見学した。新しい時代はすぐそこまで来ている印象だ。

 先の二つの産業革命で、人は富を奪い合った。よい面もあったが、貧富の差や争いを生んだ。これに対し、第三次産業革命とはエネルギーの「自給自足」。自宅の庭で野菜を作るように、エネルギーを自家生産し、時には分け合う。子や孫に美しい故郷を残すために、全ての生活を見直そうというこの取り組みを、私は推奨したい。
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