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2019年1月23日(水)
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前田隆治さん(万代不動産社長)

2014/11/05
【わたしの一冊】前田隆治さんお勧めは、山崎武也著「60歳からの人生の愉しみ方」

山崎武也著「60歳からの人生の愉しみ方」(三笠書房)

ゆとりの大切さ気付く

まえだ・たかはる 鹿児島県曽於市出身。1983(昭和58)年に万代不動産、85(同60)年、万代ホームを設立。昨年9月には万代ホームを鹿児島の企業に株式譲渡した。53(同28)年9月生まれの61歳。

まえだ・たかはる 鹿児島県曽於市出身。1983(昭和58)年に万代不動産、85(同60)年、万代ホームを設立。昨年9月には万代ホームを鹿児島の企業に株式譲渡した。53(同28)年9月生まれの61歳。

60歳からの人生の愉しみ方

著 者:山崎武也 
出版社:知的生きかた文庫

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 読書が習慣化したのは29歳で独立してから。もともと読書は好きではなかったが、経営者として学び続けなければならないと感じ、必死に本を読んできた。

 読むのはもっぱらビジネス書や実用書。中でも、パナソニック創業者の松下幸之助の著書はほとんど読んでいる。それらの本から従業員やその家族、取引業者を大切にする経営の重要性を学び、実際の事業でも実践し続けてきた。しかし、60歳を過ぎ、次世代への事業承継も近づいてきたことで、これまでとは少し毛色の違う本を手に取るようになった。その中の一冊が「60歳からの人生の愉しみ方」である。

 本書に「頑張りすぎはやめる」とある。「人生は山あり谷ありあるが、平野も必要。平野にあっては、何らの目的意識もなくていい」とも。起業してから、子どもの運動会を見に行ったこともなく、年中無休で働いてきた。若いときは仕事が人生だと考えた時もあった。しかし、仕事も本当に大好きで大切だが、仕事のほかにも大切なこと、興味深いことはたくさんある。ゆとりを持って家族と接する時間もその一つで、そんな事をあらためて気付かせてくれる。

 また、引き際について触れている部分がある。そこでは、「過去の生き方」ときっぱりと決別しなければ、「新しい世界は開けてこない」と指摘し、「引退は消極的なもの」と捉えず、「新しい希望へ向かって積極的に踏み出す動き」と考える必要性を説いている。人は起業など、入り口については真剣に考えるが、出口をどうするかはあまり考えない。ずいぶん先の事かもしれないが、出口を考えることで、それまでをどう歩んでいかなければならないかも見えてくるのではないだろうか。

 今年に入り、毎月のように妻と国内旅行に出掛けるようになった。これまでゆっくりと旅行をしたことがなかったが、いろんな感動があり、そんな私を見た妻はいつも、「旅行もいいものでしょ」と笑っている。また、孫の運動会に行き、人生で初めて朝から夕方まで運動会を見ることができた。本当にゆとりができたのだなあと、日々、感じている。

 現在、万代不動産の社長だが、それもあと1、2年後には息子に譲ることになるだろう。これからは、仕事ではないところで、いろんな出会いを楽しみたいと考えている。もちろん、どんな本と出合うかも楽しみの一つである。

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