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2019年8月26日(月)
イチオシ

モトクロス  丸勇一郎さん(丸三モータース勤務)

2013/01/28

向上心や忍耐力も育む競技



全身運動でハードなスポーツのモトクロスを楽しむ丸さん。「個人の技量にあった楽しみ方ができるところも魅力」と話す(丸さん提供)

全身運動でハードなスポーツのモトクロスを楽しむ丸さん。「個人の技量にあった楽しみ方ができるところも魅力」と話す(丸さん提供)

  コースは土ぼこり舞う未舗装のでこぼこ道。ジャンプ台もあれば、Rのきついカーブもあり、アクセルを開けるだけでは、まともに前へ進むことさえできない。だからこそ、モトクロッサー(モトクロス競技専用車)をうまく乗りこなしてコースを走れたときのスピード感や達成感が、ライダーたちを魅了する。丸三モータース(川南町)勤務の丸勇一郎さん(37)もこの競技を愛する一人。「楽しむだけではなく、向上心や忍耐力もモトクロスで培いました」と豪快に笑う。

 ヘルメットやプロテクター、ブーツなどで安全性を確保して運転するモトクロスは、4歳ぐらいから70代まで幅広い年齢層が楽しんでいるスポーツ。丸さんが初めて自分で運転したのは小学2年生のときだった。50ccのキッズ用モトクロッサーは思うように進まず、転ぶことも多かったが、「同じくらいの年の子が速くて、怖さよりも悔しさが勝りましたね」と振り返る。

 同社社長で父親の哲則さん(63)もライダーで、幼いころからモトクロスが身近にあった丸さん。ただ、練習を無理強いされることはなく、「『乗りたい』という意思を尊重してくれたのだと思う。そのおかげで楽しさに気付くことができました」と感謝する。

丸勇一郎さん

丸勇一郎さん

 中学生までは「遊び感覚」だったモトクロスとの関わり方も、高校生になってレースへ本格参戦するように。日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が定める国内B級ライセンスを取得して、九州各地を転戦する選手権や、西都市にあるコース・宮崎セーフティーパークを会場に熱戦が繰り広げられる「ミヤザキモトクロスチャンピオンシップ」で腕を磨いた。

 高校卒業後も国内A級を取って参戦し続け、20代後半には同チャンピオンシップで1、2位を争うほどになったという。「速い人はこんなに時間はかからない」と謙虚に話す一方で「『継続は力なり』を身をもって経験した。何でも忍耐強く続けることが大切」と話し、培った向上心と忍耐力を「仕事にも生かしたい」と力強い。

 「モトクロスだけはゴールがない」という父の言葉に共感する。走るたびに表情を変えるコースに対応するには、自分で考えて行動する力が不可欠。「何事もうまくなるためには自立心が大切。最近は大人が優しいから、転んだときに起こしてくれるのを待っている子どももいます。できる範囲ででも自分でやらせないと、できない子になってしまう。『ゴールのない』モトクロスは自分で考える力を養うのに最適です」。自身、もうすぐ4歳と2歳になる男児の父親。子どもたちが自分の意思で「乗りたい」と言ってきたら、その魅力を伝えていきたいと思っている。

【プロフィル】
 川南町出身。佐土原高校卒業後、宮崎市の調理師専門学校を経て、二輪、四輪車の販売・修理などを手掛ける丸三モータースに勤務。料理も好きで、豚の軟骨を数日間かけて前処理して作った特製カレーは、家族からも絶賛される一品。いまは仕事が忙しく、モトクロスの本格的なレース参戦はしていないが、より身近なエンデューロレース参加などを楽しみながら「ずっと乗っていきたい」と心に決めている。

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