みやビズ

2018年9月23日(日)
食のロングセラー

ゆずこしょう(かぐらの里)

2017/10/04
日本食と共に海外にも浸透 ひとつまみして口に運ぶと、ピリッとしたトウガラシの辛さの後に、ユズの爽やかな香りとかすかな酸味が追いかけてくる。これからの季節の主役となる鍋物や、地鶏の炭火焼きの薬味にぴったりなのが「ゆずこしょう」だ。

日本食と共に海外にも浸透


西都市銀鏡地区で栽培されたユズやトウガラシをたっぷり使用したかぐらの里の「ゆずこしょう」

西都市銀鏡地区で栽培されたユズやトウガラシをたっぷり使用したかぐらの里の「ゆずこしょう」

 ひとつまみして口に運ぶと、ピリッとしたトウガラシの辛さの後に、ユズの爽やかな香りとかすかな酸味が追いかけてくる。これからの季節の主役となる鍋物や、地鶏の炭火焼きの薬味にぴったりなのが「ゆずこしょう」だ。

 西都市銀鏡の「かぐらの里」(濵砂修司社長)は、25年前からゆずこしょうを製造する。山あいの小さな集落で自社栽培したユズとトウガラシをたっぷり使用することが特長。原料への強いこだわりや消費者ニーズに合わせた内容量での商品展開が受け、国内外に販路を広げるヒット商品だ。

 同社は1978(昭和53)年、濵砂社長の父で顧問の修照さんが「かぐら里食品」として創業し、特産のユズの加工品販売を始めた。35年前にゆずこしょうの前身となる「ゆずねり」を開発。ゆずねりの原料や製法を見直し、ゆずこしょうを生み出した。

 原料はユズの皮とトウガラシ、塩のみで、塩以外は地元産。ユズの皮の表面には香りの成分が詰まっているが、ペースト状にすると香りが飛んでしまう。そこで、皮をざく切りにすることで香りをそのまま残している。

 香りを引き出す工夫は使用するトウガラシの品種にも詰まっている。同社は辛さが強い品種を採用する。濵砂社長は「少量で辛さが効けば、その分ユズをたくさん使うことができ、香り高く仕上げることができる」と明かす。また、塩分も他社製品より5%ほど低くなっており、健康意識の高い消費者からの評判が高い。

 商品構成は、使い切りの2・5グラムの小袋入りや瓶詰めの40グラム(324円)から、業務用の2キロまで9種類。中でも「食べたことがない人にも気軽に手に取ってほしい」と5年前から販売している瓶詰めの20グラム(194円)は、年間50万本を売り上げる大ヒットとなっている。

 5年前からは海外にも展開。米国やアラブ首長国連邦(UAE)など7カ国に輸出しており、日本食レストランなどで親しまれているという。

 9月下旬から青ユズの収穫が始まり、年末まで収穫と加工で忙しい日々が続く。今後はユズの無農薬栽培にも取り組む予定で濵砂社長は「さらに原料づくりにこだわって、日本ならではの調味料としてゆずこしょうを根付かせたい」と力を込める。問い合わせはかぐらの里 電話(0120)466203。
(西村公美)

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