みやビズ

2018年7月16日(月)
食のロングセラー

どら焼き(お菓子の田園)

2017/09/06
まねのできないおいしさ どら焼きと言えばお菓子の田園(宮崎市)。この一言に尽きるほど県民に浸透している不動のワントップだ。手軽な価格と贈答用にも喜ばれるおいしさから、1日3000個を売り上げる超ヒット商品。

まねのできないおいしさ


半世紀にわたりヒットを続けているお菓子の田園のどら焼き

半世紀にわたりヒットを続けているお菓子の田園のどら焼き

 どら焼きと言えばお菓子の田園(宮崎市)。この一言に尽きるほど県民に浸透している不動のワントップだ。手軽な価格と贈答用にも喜ばれるおいしさから、1日3000個を売り上げる超ヒット商品。人気の秘密を探るべく今なお県内外の同業者が視察に訪れるほどだ。

 宮崎市内の菓子店で18年間修業した横山満夫社長(75)が1967(昭和42)年に創業。店名について、横山社長は「和、洋のいずれの雰囲気も持つ言葉で、創業前から胸の内で決めていた」と話す。

 オープン時の主力商品はどら焼きではなく大福。どら焼きの評判はじわじわと口コミで広がり、「1日500個販売」という横山社長が決めるヒット商品の定義に達したのは3年目からだった。

県産完熟マンゴー4分の1個を使ったマンゴー生どら。5~8月の期間限定で、250円という破格の値段で提供している

県産完熟マンゴー4分の1個を使ったマンゴー生どら。5~8月の期間限定で、250円という破格の値段で提供している

 それから半世紀近く、レシピは一切変えず、北海道産の小豆を使ったつぶ餡(あん)の味を守り続けている。「じっくりと火にかけて、ゆっくりと弱火で5回に分けてグラニュー糖を入れる」。横山社長は平然とレシピを明かすが、長年の経験と勘が蓄積されているようで、「これまでまねできた店はない」と余裕だ。

 こだわりの餡を優しく包む名脇役が生地。卵や砂糖、重曹は定番の材料だが、甘さを出すために蜂蜜ではなくみりんを使う。「蜂蜜は焼き色が付きすぎて、甘くなりすぎるから」。

 1年で最も売れるのは3月の彼岸の数日間。1日6000~8000個を売り上げ、積み重ねると東京タワー(333メートル)を優に超える高さだ。そして、5~8月の期間限定の「マンゴー生どら」が爆発的な人気商品となっている。大胆にも県産完熟マンゴー4分の1個を使用。大きくカットし、生クリームと一緒に生地ではさむ。1個250円という破格の値段を実現したのは、利益よりも話題性やサービス精神を大切にしているからだ。

半世紀近くにわたり、こだわりを守り続けている横山社長

半世紀近くにわたり、こだわりを守り続けている横山社長

 和菓子は餡を練ったり、生地を仕込んだりするのに手間がかかる。このため和菓子店は次々とケーキやクッキーに商品を切り替えていった。そしてコンビニでも手軽に安いスイーツが手に入る時代になった。だが、「安くてもおいしくなかったら売れない。そして、和菓子はどのお菓子よりも強い」と自信を見せた。

 問い合わせはお菓子の田園 電話0985(23)2858。
(巣山貴行)

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