黒瀬水産(串間)国際認証 ブリで初、輸出拡大に期待

ブリ養殖でのASC認証について記者会見する黒瀬水産の山瀬社長(左から3人目)=21日午後、県庁
ASC認証は2010年に設立された国際機関「水産養殖管理協議会」(ASC、本部・オランダ)が、「責任ある養殖水産物」を生産しているとして与える。サケやエビ、マスなどこれまで30種あり、36カ国554養殖場が取得。国内ではカキ養殖を行う宮城県漁協志津川支所戸倉事務所(南三陸町)に次いで2例目となった。

ASC認証の水産物に添付されるマーク
同社は年間出荷量150万匹のうち、約8万匹を香港や英国など計15カ国に輸出しているが、23年までには約40万匹まで増やしたい考え。山瀬社長は県庁で会見し、「東京五輪ではASC認証が推奨され、日本の魚であるブリをPRする絶好の機会。国内では天然魚の人気が高いが、責任を持ち育てた養殖魚の地位向上にも取り組む」と話した。
ブリは日本や朝鮮半島沿岸に生息。養殖が盛んで、国内で生産する養殖魚の約6割をブリ類が占める。
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