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2018年10月17日(水)
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黒瀬水産(串間)国際認証 ブリで初、輸出拡大に期待

2017/12/22
ブリ養殖でのASC認証について記者会見する黒瀬水産の山瀬社長(左から3人目)=21日午後、県庁

ブリ養殖でのASC認証について記者会見する黒瀬水産の山瀬社長(左から3人目)=21日午後、県庁

 ブリ養殖で国内最大手の黒瀬水産(串間市、山瀬茂継社長)は21日、環境に優しく、持続可能な養殖業をしている業者に与えられる国際認証「ASC認証」を取得したと発表した。輸出にも積極的に取り組んでおり、消費者倫理が高い欧州や米国向けの輸出拡大を目指す。ブリでの同認証取得は世界で初めて。

 ASC認証は2010年に設立された国際機関「水産養殖管理協議会」(ASC、本部・オランダ)が、「責任ある養殖水産物」を生産しているとして与える。サケやエビ、マスなどこれまで30種あり、36カ国554養殖場が取得。国内ではカキ養殖を行う宮城県漁協志津川支所戸倉事務所(南三陸町)に次いで2例目となった。

ASC認証の水産物に添付されるマーク

ASC認証の水産物に添付されるマーク

 黒瀬水産社は15年11月に取得を申請。約2年かかった審査では、(1)魚の資源を守るため、餌には乱獲していないイワシなどの魚粉を使い、植物性タンパク質の比率も上げる(2)海を汚さないよう、餌は固形の配合飼料にして与える(3)適切な薬剤を使用し、天然魚へ病気を拡散させないよう管理する-などが評価された。産業として地域の人々の暮らしを支えている点も考慮されたという。加工・流通時に未認証の魚が交じらないよう管理していることを証明する「CoC認証」も同時取得した。

 同社は年間出荷量150万匹のうち、約8万匹を香港や英国など計15カ国に輸出しているが、23年までには約40万匹まで増やしたい考え。山瀬社長は県庁で会見し、「東京五輪ではASC認証が推奨され、日本の魚であるブリをPRする絶好の機会。国内では天然魚の人気が高いが、責任を持ち育てた養殖魚の地位向上にも取り組む」と話した。

 ブリは日本や朝鮮半島沿岸に生息。養殖が盛んで、国内で生産する養殖魚の約6割をブリ類が占める。

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