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2018年10月23日(火)
フードビジネスの今

農大校が模擬会社設立 経営力育成

2017/11/29
アグリカレッジひなたの役員となった学生たち。左端が社長に就いた長友さん<br />

アグリカレッジひなたの役員となった学生たち。左端が社長に就いた長友さん

 農業経営や農業生産法人などで将来活躍が期待される学生たちに経営力やビジネス感覚を身に付けてもらおうと、高鍋町の県立農業大学校(後藤俊一校長、127人)は28日、学生自らが出資し、生産から販売まで一貫した会社経営を体験する模擬会社「アグリカレッジひなた」を設立した。全国農大校では3例目。

 模擬会社は任意団体だが、より実践的な学習を志向し株式会社の形態とし、社員となる1年生69人全員が額面1万円の株券を保有。社長、副社長など役員5人のほか、商品開発製造、企画営業、経理の3部に分かれて経営に参画する。発行可能株式総数は150株で、来年度の新入生70人程度も入学後、株を取得し社員として加わる。

 今後企画を練り、12月1日に農大校近くの国道10号にオープンする直売所併設の複合型工場「ママンマルシェTAKANABE」に来春をめどに出店。農大校や地域の食品加工業者などから買い付け、付加価値を高めた農畜産物や加工品などを販売する。販売量、価格の設定などを通して経営感覚を磨くとともに、客との直接のやりとりでマーケットイン(消費者ニーズの重視)の視点を学び、新商品の研究・開発にも力を入れる。

 農大校は10月、ママンマルシェを建設する宮崎市の弁当製造販売会社デイリーマーム(和田優社長)と人材育成に関する協定を締結。学生が工場などで実習を積み、同社から講義や助言などサポートを受けられる体制が整った。模擬会社が本格始動するまで、ママンマルシェでは農大校が生産物を販売する。

 農大校であった設立総会は学生や関係者ら約100人が出席、定款を承認し役員を選出した。社長に就いた長友優太さん(20)=畜産学科フードビジネス専攻=は「意欲的なチャレンジを重ねて利益を追求しながら、地域を、会社を盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

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