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2018年6月23日(土)
フードビジネスの今

カエデからシロップを 住民ら特産品化へ活動

2017/04/17
上鹿川地区の国有林で2月、イタヤカエデの樹液量を測定する住民有志ら

上鹿川地区の国有林で2月、イタヤカエデの樹液量を測定する住民有志ら

 延岡市北方町上鹿川(かみししがわ)地区の住民有志が、国有林などに自生するイタヤカエデの樹液で作るメープルシロップを特産品にしようと試作を重ねている。早ければ年内にも試験発売する予定。将来は収益の一部で、鹿の食害から森林を守るネットを国有林に設置。高齢化が進む同地区の自然環境を守りながら収入も得て、持続可能な地域づくりに役立てたい考え。

 試作に取り組むのは森づくり活動団体「フォレスト・マントル上鹿川」の戸髙正男会長(62)ら5人。製品化のノウハウを学ぼうと、2015年度から市内の産学官と金融機関が主催する「のべおか6次産業化・農商工連携塾」セミナーに参加してきた。

 昨年3月には宮崎北部森林管理署と、国有林に自生するイタヤカエデ18本から取れる樹液の売買契約を締結した。

 メープルシロップは2~3月に採取した樹液を、糖度60度になるまで60分の1程度に煮詰めて作る。国内では埼玉県などで少量を生産。本県では椎葉村の民宿がシロップ作り体験として提供している。

 有志の一人、西京子さん(60)によると、上鹿川産シロップは海外産に比べ黒っぽく、香り高いのが特長。「樹液の確保など製品化への課題はあるが、メープルシロップを通じて上鹿川地区の良さをアピールしたい」と話している。

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