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2019年8月25日(日)
フードビジネスの今

平兵衛酢魅力を後世へ 苗300本定植 ネットで資金調達 神林光さん(県立農大校1年)

2017/01/30
平兵衛酢栽培の振興を目指しクラウドファンディングに着手、平兵衛酢が植わった県立農業大学校の果樹園地でポーズを決める神林さん

平兵衛酢栽培の振興を目指しクラウドファンディングに着手、平兵衛酢が植わった県立農業大学校の果樹園地でポーズを決める神林さん

 高鍋町・県立農業大学校園芸経営学科1年の神林光さん(19)=施設野菜コース、都農町川北出身=はインターネットで資金を募る「クラウドファンディング」を使って日向市特産平兵衛酢(へべす)の産地拡大を目指している。高齢化が進む産地の現状に危機感を抱き、地元農家と連携して企画。目標額は300万円で、実現すれば今春、同市塩見の農地30アールに苗木300本を植える。ただし3月29日までに達しないとプロジェクトは成立せず、神林さんは「優れた地域作物。産業として存続させ、平兵衛酢の木々のある原風景を未来に残していきたい」と訴える。

 神林さんは高校3年の夏から約8カ月間、都農町の農業生産法人でアルバイト。キャベツやハクサイなど露地野菜を作りながら「地域に根差し、手間暇かけてこだわりの農産物を作る農家を守る仕事がしたい」と強く思うようになり昨春、農大校に進学した。

 平兵衛酢と出合ったのは、日向市であった地域資源を生かしたビジネスの若手育成講座「日向ドラゴンアカデミー」(昨年7~12月)を受講した時。平兵衛酢の販路拡大がテーマで、初めて口にした神林さんは「すごくおいしい。酸味があるが、他のかんきつ類ほど鋭くなく、甘みがあって優しい味で飽きがこない」ととりこになった。

 クラウドファンディング「FAAVO」を活用。支援額に応じ、旬の平兵衛酢進呈、苗木への特製プレートの取り付け、日向市観光などのリターン(返礼)がある。28日現在で集まった額は70万円弱。

 将来は平兵衛酢の仲卸、PR事業の起業を志す神林さんは「生産者の高齢化や収益性など厳しい面があるが、卒業後は平兵衛酢の魅力を多くの人に伝えるビジネスを展開したい。そのためにもまずはこのプロジェクトを成功させたい」と意気込んでいる。寄付はFAAVO(http:faavo.jp/miyazaki/project/1765)から。

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