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2018年5月24日(木)
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高鍋農高 頂点へ全力 来年、宮城全共「高校の部」新設

2016/09/02
河野知事(左から2人目)に候補牛の特徴を説明する肉用牛経営研究班の生徒ら=1日午後、高鍋町上江・高鍋農業高舞鶴牧場

河野知事(左から2人目)に候補牛の特徴を説明する肉用牛経営研究班の生徒ら=1日午後、高鍋町上江・高鍋農業高舞鶴牧場

 県勢3連覇が懸かる第11回全国和牛能力共進会(全共、来年9月、仙台市)で新設される「高校の部」に、本県から高鍋町・高鍋農高(湯地誠校長、412人)の生徒が参加する。同部門は和牛生産の盛んな東北地方が、東日本大震災からの復興を全国に発信するため設置した復興特別出品区。2010年の口蹄疫で飼育する牛・豚が全頭殺処分された同校も、甚大な被害から力強く立ち上がった児湯・西都地域の代表として、上位入賞を誓う。

 全国和牛登録協会や県畜産振興課によると、同区は出品牛の体形審査が50点、取り組み発表が50点の計100点で採点。出品できるのは、各校で和牛生産の基盤となる若雌1頭で、校内で生産した月齢14~20カ月などの条件がある。予選はなく、全国10校ほどが出場を予定しているという。

 同校の出品候補牛は「なつみひめ号」(月齢5カ月)と、「ももみひめ号」(同3カ月)の2頭。同校畜産科学科1~3年の肉用牛経営研究班16人が、全共日本一の経験もある都農町川北の農家黒木忠雄(68)、栄子(68)さん夫妻や教員から指導を受け、餌やりや牛舎の清掃など飼養管理に打ち込む。

 同科は全寮制で、毎日午前6時前から始業前に1時間半ほど、2頭の散歩やブラッシングなど愛情を掛けて世話を焼く。実習のある午後にも体の洗浄や調教などに取り組み、準備に余念がない。日ごろの牛の管理に加え、和牛生産に懸ける思いなどを報告する取り組み発表は、全員の思いをまとめ、登壇する代表者を今後決める。

 1日は、河野知事が同校の舞鶴牧場を視察し、候補牛の手入れなどを見学。「口蹄疫では貴重な多くの命を失ったが、生産技術や地域のまとまりまでは失わなかった。(本戦前に行われる)高校の部で好成績を出して『チーム宮崎』に勢いを付けてほしい」と激励した。

 同班班長の3年石山翔平さん(17)は本番に参加できないものの、「口蹄疫のとき、全頭を失った先輩たちのつらさ、苦しさを晴らす思いで頑張っている」と、後輩に悲願を託す。牛の引き手を務める予定の2年築地伶欧さん(17)は「お世話になった全国の方々に報いるためにも、大会では1番になり、立ち直った宮崎を全国に発信したい」と話していた。

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