みやビズ

2019年10月14日(月)
フードビジネスの今

福岡発・売り込め みやざきブランド【へべす】

2015/05/16
食材引き立て役PR

調味液にへべすを使った「へべす明太子」

調味液にへべすを使った「へべす明太子」

 レモンやゆずのように強い酸味や香り、そして鮮やかな色彩により、食材に風味や彩りを添える香酸かんきつ。「へべす」は本県を代表する香酸かんきつであり、そのみずみずしい緑色の果皮と香り高い酸味は、清涼感にあふれ、初夏を感じさせる味覚として県民に愛されている。江戸時代末期に発見されたといわれ、現在は、日向市を中心に6月から9月にかけて出荷されている。

 しかしながら、その知名度はまだまだといったところ。福岡市内で野菜ソムリエと一般消費者を対象に行ったアンケートでは、へべすを知っていると答えた人は全体の3割程度と少なく、また、購入できる店舗も市内の一部の百貨店にとどまっている。

 一方、白身魚などの食材を生かすアクセントとしてへべすの評価は良好。県産チョウザメをテーマに行った飲食店フェアの際にへべすを使った料理人からは、「添えるだけで初夏の爽やかさを演出できる」「酸味が程良くソースやドレッシングに使える」「高級なライムのよう」などの声が聞かれ、また、客の評判もよくフェア終了後も継続して仕入れる店舗もあった。このように、へべすの魅力を生かせる食材とのセットをシェフに提案することで、夏に欠かせない香酸かんきつとしての地位が確立し、消費拡大につながっていくと感じた。

 また、へべすを加工原料とした商品開発の動きも広がっている。この中で「へべす明太子」は、へべすの爽やかな香りと酸味が明太子と絶妙にマッチした一品だ。明太子専門店に商品開発を提案した日向市出身の田口健太郎さんは「福岡の名産品と宮崎のへべすがコラボすることで、互いの地域の活性化につながってくれれば」と話す。第2弾として発売中の「へべすうこんゼリー」も人気を博しており、加工原料としての可能性も広がっている。

 今後も福岡事務所では、飲食店への提案を通じた夏食材の引き立て役として、へべすの魅力発信と加工原料としての企業へのPRなどを通じて、一層の認知度向上と消費拡大を図り、産地の維持・発展につなげていきたい。

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