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2019年10月15日(火)
フードビジネスの今

食物、焼酎かす飼料化 宮大チーム全国表彰

2014/04/08
宮崎大学エコフィード高品質肉生産プロジェクトチーム代表の入江正和教授

宮崎大学エコフィード高品質肉生産プロジェクトチーム代表の入江正和教授

 食物残さを再利用した飼料で、高品質の畜産物生産に取り組んだ宮崎大学エコフィード高品質肉生産プロジェクトチーム(代表・入江正和近畿大教授)が、2014年の第3回地域産業支援プログラム表彰(日本立地センター、全国イノベーション推進機関ネットワーク主催)で、「全国イノベーション推進機関ネットワーク会長賞」を受賞した。

 チームは同大学、県、県酒造組合、九州食品工場リサイクル事業協同組合(佐賀県)で構成。酒造メーカー、コンビニ最大手「セブン-イレブン」向けにパンや総菜を製造する食品業者、産業廃棄物処理業者らと連携し、焼酎を蒸留した後に残る焼酎かすや、食品残さを飼料化した。これを利用した県内畜産農家の、高品質な牛肉、豚肉生産につながっているという。

 審査では産官学が連携したことや、課題となっている廃棄食品を有効活用した点などが評価された。

 入江教授によると、焼酎かすは肉の酸化を抑えるビタミンEを多く含み、飼料として与えると低脂肪で色や味が劣化しにくい上質な肉に仕上がるという。

 また、でんぷん成分を多く含むパンくずや麺類を配合した飼料は、豚肉に脂肪交雑(サシ)を増やす。

 入江教授は「エコフィードは宮崎だけでなく全国でも進展している。産官学で連携することが経済効果や環境問題の改善につながる」と話している。

 同賞は地域の資源や特性を生かした事業で成果を上げた取り組みに贈られる。12年に始まり、14年は全国の大学や金融機関など約30団体から応募があり、7団体が経済産業大臣賞や優秀賞などに選ばれた。

 入江教授は3月末まで宮崎大農学部(畜産学)教授を務め、4月から近畿大生物理工学部教授として勤務している。

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