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2018年4月22日(日)
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宮崎発のパンケーキ世界に

2017/12/28
 宮崎市の食品販売会社が手掛ける九州や沖縄の素材にこだわったパンケーキが、素朴な雑穀の味わいを楽しめると好評だ。大手サイトのランキング評価で上位に入るなど人気に火が付き、海外進出も果たした。良質な農産品をつくる農家と協力し、九州を中心に農業振興にも一役買っている。

地元食材こだわり人気に火


九州や沖縄の素材にこだわった、素朴な雑穀の味わいが好評の「九州パンケーキ」

九州や沖縄の素材にこだわった、素朴な雑穀の味わいが好評の「九州パンケーキ」

 宮崎市の食品販売会社が手掛ける九州や沖縄の素材にこだわったパンケーキが、素朴な雑穀の味わいを楽しめると好評だ。大手サイトのランキング評価で上位に入るなど人気に火が付き、海外進出も果たした。良質な農産品をつくる農家と協力し、九州を中心に農業振興にも一役買っている。

危機感


 「ふわふわで甘いのが定番と言われる中、正反対のものを作った」。九州や沖縄の黒米や小麦、サトウキビなどで作った「九州パンケーキ」を商品化した「一平」(宮崎市)の村岡浩司社長(47)は力説した。何も付けなくても食べられるように素材の味を最大限に生かして2012年に商品化したところ、もっちりした食感もありヒットにつながった。

 考案したきっかけは、10年に宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)だった。家畜の移動制限や風評被害で県内経済は大きなダメージを受け、その後も新燃岳の爆発的噴火や鳥インフルエンザが追い打ちを掛けた。「会社がつぶれるという危機感があった。(復活には)世界を相手にするビジネスでないと駄目だと思った」という。

九州パンケーキの素材と生産地

九州パンケーキの素材と生産地

 たどり着いたのが九州という地域へのこだわりと、当時東京などで人気が出ていたパンケーキだった。国内販売を経て、14年に台湾で初の海外店舗を展開。シンガポールを含めカフェ計3店舗で提供しているほか、米国でもパンケーキ粉の販売を始めた。村岡社長は「世界でメッセージ性のある商品が求められている」と手応えを口にする。

品質重視


 九州パンケーキの躍進は、材料供給を担う生産者にも好影響をもたらしている。宮崎県綾町でアイガモ農法による無農薬の発芽玄米を年間約10トン出荷する松井晃一さん(30)は「コメを粉にしてパンケーキにするという発想はなかった。年々需要が増えて、生産が追いつかないくらい」とうれしい悲鳴を上げる。

 村岡社長は「生産者と一緒にビジネスをつくる」と九州中を回り、各県の生産者が品質を重視する黒米やもちきびなどを見つけ出してきた。九州産の果物を使ったジャムや野菜入りのパンケーキも開発しており、地元食材の魅力を掘り起こす次の戦略も描いている。

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