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2018年10月23日(火)
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新ブランド米、相次ぎ登場

2017/11/16
 新ブランド米が相次いで登場している。国内消費が減少を続ける中、おいしい米を求める消費者へのアピールに産地は懸命だ。2018年産米から国による生産調整(減反)が廃止され、今後の供給増、競争激化が見込まれるのも一因だ。

生き残りへ産地が本腰


新ブランド米「新之助」を売り込む新潟県の米山隆一知事(左)=10月11日、東京・三越日本橋本店

新ブランド米「新之助」を売り込む新潟県の米山隆一知事(左)=10月11日、東京・三越日本橋本店

 新ブランド米が相次いで登場している。国内消費が減少を続ける中、おいしい米を求める消費者へのアピールに産地は懸命だ。2018年産米から国による生産調整(減反)が廃止され、今後の供給増、競争激化が見込まれるのも一因だ。新潟をはじめ、東北や北陸の米どころも本腰を入れ、ブランド戦略の強化で生き残りを目指している。

トップセールス


 「コシヒカリと並ぶ、新潟の新しいお米。粒が大きくて味が濃いです」

 新潟県の米山隆一知事が東京の三越日本橋本店で10月11日、法被姿で今年から本格展開する新しいブランド米「新之助(しんのすけ)」の特徴を語った。試食した女性客は「もちもちしておいしい」と感想を述べた。

 新之助は新潟県が08年度から開発を進めてきた新品種。コシヒカリという代表銘柄があるが、ライバル産地から次々と新銘柄が登場して競争が激化しており、新たなブランド米が必要と判断した。価格もコシヒカリと同等と強気だ。

新ブランド米「金色の風」をアピールする(左から)岩手県の達増拓也知事、女優のんさんら=10月16日、東京・三越銀座店

新ブランド米「金色の風」をアピールする(左から)岩手県の達増拓也知事、女優のんさんら=10月16日、東京・三越銀座店

 10月16日には岩手県の達増拓也知事が三越銀座店(東京)で、新ブランド米「金色(こんじき)の風」を「ふんわりとした食感で、豊かな甘味が広がる。これまでにない米だ」と売り込んだ。

 金色の風は岩手県産米の最高級品種を目指し、約10年かけて開発。岩手県産としては16年の「銀河のしずく」に続く新ブランド米の投入だ。

地元から広げる


 福井県は今年から、県発祥とされるコシヒカリの後継と位置付ける新ブランド米「いちほまれ」を県内と首都圏で試験販売している。来年は中京圏や関西圏にも販売エリアを拡大する計画だ。

 白さとつや、おかずをひきたてる適度な甘味を特徴としている。主婦からは「冷めてもおいしく、お弁当にも向いている」との評価を得ている。

福井県の新ブランド米「いちほまれ」

福井県の新ブランド米「いちほまれ」

 福島県が11年かけて開発し今年から流通を始めた「里山のつぶ」は、標高300メートル以上の中山間地域向けの品種だ。倒れにくく、低温や病気に強いため栽培しやすいのが特徴だ。

 大釜で炊く業務用を念頭に、粒が大きく歯応えや適度な粘りがあるという。担当者は「丼物に合うお米。食感を楽しんでもらいたい」と話していた。

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 新ブランド米 味や食感、暑さへの耐性など、各生産地が取り組んでいる個性的な米の新品種。北海道の「ゆめぴりか」や山形産の「つや姫」などが有名だ。

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