みやビズ

2018年7月19日(木)
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就活生に聞く

2017/03/16

短期決戦に戸惑いも


 2018年春に卒業予定の大学生らを対象とする会社説明会が解禁されて2週間がすぎた。日程は昨年と同じで、経団連の指針に基づけば面接などの選考活動の解禁は6月1日だが、実際は4月に1次選考を兼ねた個別の企業説明会が始まる。企業の採用意欲が高い今年も学生優位の売り手市場となっているが、短期決戦の中で彼らはどのような企業に関心を持っているのか。合同会社説明会の会場を回り、本音に迫った。

友人の情報を重視


宮崎市総合体育館に約80社が集まった「マイナビ就職セミナー 3月1日宮崎会場」

宮崎市総合体育館に約80社が集まった「マイナビ就職セミナー 3月1日宮崎会場」

 延岡市出身で、宮崎大大学院工学研究科の黒木憂輔さん(24)は、県内のIT企業でシステムエンジニアとして働くことを希望している。「大学院まで進んだのだから、さらにスキルアップしてキャリアを磨きたい。ワークライフバランスの部分は東京などに本社を置く大手の方が充実しているのだろうけど、自分は地元志向なのであまり意識していない」

 ITと言っても裾野は広い。「これからますます必要で、いろんな可能性を持っている分野。でも具体的に自分がITで何をしたいか決まってない。就活を通してそれを見つけたい。理系一筋もいいが、自分の知らない世界を知るいい機会。文系の職種も見ている」と語る。

 重視しているのが、既に県内企業で働いている元同級生からの情報。「社内の雰囲気や実際の勤務実態、やりがいなど、(会社説明会という)表面だけでは分からないことを教えてくれる。宮崎は企業の数が少ないので難しいだろうけど、納得できる就職先を見つけたい」

行動こそ真実


 宮崎市出身で、宮崎公立大人文学部3年の豊田遥香さん(21)も地元志向。「宮崎が好きなので、地元に根付いた企業で地域の活性化にも携われるところを中心に探している。業種へのこだわりは特にない」

 2月に金融機関のインターンシップに参加。実際の業務に詳しく触れたほか、職員とのグループ対話には経営トップも加わるサプライズがあった。「楽しかった。トップの方が私の質問に気さくに答えてくれて、金融機関の堅いイメージが覆された。労使の距離も近いと感じた」と振り返る。

 結婚や出産などがあっても仕事は続けたい。ライフイベントとの両立が求められる時に支えてくれる企業は魅力的。ただ働き方改革についてはあまり気にしていない。「常識的な範囲でのサポートはあると思って就活している。逆に福利厚生ばかりアピールする企業は怪しく感じる」

 企業説明会にはできる限り足を運ぶ。「行動こそ真実」。説明会で出会ったある住宅メーカー社長の言葉に共感したからだ。「いろいろ迷っていても、行動しなければ物事は動かない。友達は『きついから早く就活を終わらせたい』と言うけど、私は楽しい。同じ企業でも繰り返し話を聞く中で違う側面が見えてくるかもしれない。いろんな企業のことを学べる好機」と笑顔を見せた。

やはり一度は県外に


 宮崎市出身で、宮崎産業経営大法学部の尾形真梧さん(21)は県外企業が第1志望。駄目なら地元で公務員を目指す。「将来Uターンするかもしれないが、大学も宮崎だったのでやはり一度は県外に出たい」

 1日と6日は宮崎市、4日は福岡市であった合同会社説明会に参加。福岡では企業数と学生数の多さに圧倒された。「売り手市場と言われても、初めて就活する僕らにそんな感覚はない。福岡には名門大学の学生もたくさんいて、競争の厳しさを実感した」という。

 その中で福岡県の大手ドラッグストアチェーンと熊本県の健康食品関連会社が印象に残った。ドラッグストアは担当者の明るい人柄に引かれ、福岡でも話を聞いて職場の雰囲気の良さが垣間見えた。健康食品関連会社は社員研修のシステムが充実。初めての土地でも安心して仕事を始められると思ったからだ。

 2社については単独説明会の日程を確認するなど、面接への準備を進める予定。今後も合同説明会にできる限り参加し、並行して公務員試験へ勉強する。「とにかくたくさん話を聞いて、これだと思える企業を探したい。でも今は不安しかない」

(久保野剛)

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